風俗図(松浦屏風)[大和文華館/奈良]

風俗図(松浦屏風)[大和文華館/奈良]

国宝『風俗図』

江戸時代初期に描かれた屏風で、国宝には『風俗図(風俗図屏風)』として登録されているが、所蔵館である大和文華館では『婦女遊楽図屏風』とされ、九州平戸藩主の松浦家に伝わったので『松浦屏風』の通称も有名。

サントリー美術館「遊びの流儀」パンフレットから

背景の無い金地に遊女や見習いの禿ら総勢18名が描かれ、当時の最先端と思われるきらびやかな装いをしている。 22枚の着物が出てくるが、着衣の皺や衣紋線などは少なく、着物の柄がよく出るようになっている。 

遊女達は三味線やカルタに興じたり、文を書いたり読んだりしている遊女もおり、これは「琴棋書画」の見立てとも考えられる。 南蛮渡来と思われるガラスやキセルをはじめ、贅沢な調度品も多く描き込まれ、当時の遊里の贅沢な様子が表現されている。 

琴棋書画とは

中国で風流な文人のたしなみとされた「琴棋書画(きんきしょが)」は、絵の題材にもよく採用され、日本でも室町時代以降は画題にされるようになる。 作詩を入れた「琴棋詩書画(きんきししょが)」ともいう。

琴:楽器の中で最も好まれた
棋:囲碁のこと、品の良い娯楽だった
書:書道だが、作詩など文章を作ることも含まれる
画:描くことも観ることもよしとされた

こちらで画像が見られます

大和文華館 公式サイト「コレクション」→「絵画」で画像を見られます。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-107
【指定番号】00104-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本金地著色風俗図〈/六曲屏風〉
【員数】1双
【時代・年】江戸時代
【所在地】大和文華館
【国宝指定日】1954.03.20

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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