剣 銘 吉光[白山比咩神社/石川]

剣 銘 吉光[白山比咩神社/石川]

藤四郎吉光のこと

鎌倉時代の山城国(現在の京都府)粟田口派の刀工で、短刀の名手として豊臣秀吉に「天下の三名工」といわれたほどだが、年が彫ってあるものが少なく詳しい活躍年代などはわからない。 白山比咩神社の剣のほか、『名物 厚藤四郎』など3口の短刀が国宝に指定されている。

国宝『剣 銘 吉光』

剣は、両脇が刃になっている両鎬造り(諸刃)のことで、日本の古代は一般的だったが、平安時代頃からは反りの付いた刀が主流になっていく。 これは短刀の名手だった粟田口派の藤四郎吉光による剣で、刃長は23cm弱と小ぶりで、刃の幅は根元から剣先近くまであまり変わらず真っすぐのびる。

水戸徳川家初代頼房の息女「阿智子」が、3代将軍家光の養女として、加賀4代藩主の前田光高に輿入れした際に持参した。 加賀5代藩主の前田綱紀は、母阿智子の没後に、その冥福を祈って白山比咩神社に奉納した。 以来、白山比咩神社に伝わり「白山吉光」と呼ばれる。 元は、徳川将軍家か水戸徳川家にあったものと考えられる。

この国宝を観るには

石川県立美術館に寄託されており、年に1度程度は同館で公開される。

文化財指定データ

2020/7/25~8/30 石川県立美術館「加賀百万石 文武の誉」
2019/10/12~11/17 石川県立美術館「石川の文化財」
2019/6/14~7/22 石川県立美術館「名刀と刀絵図 」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-335
【指定番号】00048-00
【指定名称】剣〈銘吉光/〉
【ふりがな】けん〈めいよしみつ〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】刃長22.9cm、元幅2.2cm
【品質・形状】両鎬、両刃造、頭張らず平肉の豊かな姿。鍛は小板目よくつまり、地沸厚く冴え、刃文は直刃に小足よく入り、匂深く小沸よくつき、刃縁ほつれごころに二重刃のこころあり。
【作者】吉光
【画賛・銘等】「吉光」
【所在地】石川県立美術館
【所有者】白山比咩神社
【国宝指定日】1952.03.29
【説明】京粟田口則国あるいは国吉の子と伝える藤四郎吉光の作。吉光は短刀が最も多く、古来名手としてその名がある。本剣は、姿がよく整い、地刃の出来は短刀に比して一段と沸強く冴え、同作中の優品である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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