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情報|東京国立博物館「本阿弥光悦の大宇宙」2024/1/16~3/10

情報-博物館・美術館

本阿弥光悦の大宇宙 展

桃山~江戸初期にかけて活躍した本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)は、刀剣の研磨と鑑定を家職とする本阿弥家出身で、当時一流の文化人たちと交流し、書・陶芸・漆工と様々な分野で才能を発揮し、俵屋宗達と共に琳派の祖といわれます。

光悦の作品は2点が国宝に指定されていますが、それが陶芸と漆工という別ジャンルということに驚きます。 また書は「寛永の三筆」に数えられるほどで、俵屋宗達が下絵を描いた料紙に光悦が和歌を書いた作品は重要文化財に指定されています。

この展覧会では、本阿弥家の家業や法華信仰から始まって、蒔絵と謡本、書、陶芸という構成で、光悦の世界を眺めようというものです。 光悦作の国宝茶碗が不参加なのが残念ですが、本阿弥家が鑑定や象嵌銘を入れた国宝刀剣が4口も登場する豪華な展覧会です。

第1章 本阿弥家の家職と法華信仰-光悦芸術の源泉
第2章 謡本と光悦蒔絵-炸裂する言葉とかたち
第3章 光悦の筆線と字姿-二次元空間の妙技
第4章 光悦茶碗-土の刀剣

この展覧会で観られる国宝

※写真は今回ではなく、過去に東京国立博物館の通常展で撮影したものです

国宝『舟橋蒔絵硯箱(本阿弥光悦作)

今回のメインビジュアルにも使われている蒔絵の硯箱で、甲が大きく盛り上がり、そこに橋に見立てた鉛の板を貼り、和歌が書き散らされています。 この和歌は源等による「東路の佐野の舟橋かけてのみ思い渡るを知る人ぞなき」で、「舟橋」だけが文字になっておらず、この硯箱を「舟橋」として和歌が完成するというニクイ意匠なのです。

国宝『刀 無銘正宗(観世正宗)

鎌倉時代の相模の名工「正宗」による刀で、他の正宗の刀剣と同じく銘が入っていないので、本阿弥家の誰かが正宗作だと極めたのではないでしょうか。 能楽の観世家に長く伝わったので「観世政宗」と呼ばれていて、徳川吉宗が本阿弥家に命じて作らせた「享保名物帳」にも名前が残る名刀です。 

国宝『観世正宗』

国宝『刀 金象嵌銘城和泉守所持/正宗磨上本阿

こちらも正宗による銘は入っていませんが、光悦の従兄弟の「本阿弥光徳」が鑑定して、金象嵌という技法で「金象嵌銘城和泉守所持/正宗磨上本阿」という銘を入れたものです。 銘にある「城和泉守」は武田家の後に徳川家に仕えた城昌茂のことで「城和泉正宗」と呼ばれたり、その後にこの刀を所有した津軽家から「津軽正宗」とも呼ばれる刀です。

国宝『短刀〈銘備州長船住長重/甲戌〉』[個人蔵]

個人蔵で公開が少ないレア刀剣で、南北朝時代の備前長船派の刀工「長重」による短刀です。 こちらは光悦の従兄弟の「本阿弥光徳」の差料(自身が身に着けた)で、近代まで本阿弥家に伝わったのだそうです。 

国宝『短刀 銘 吉光(後藤藤四郎)』[徳川美術館/愛知]

享保名物帳に名物「後藤藤四郎」として記載された短刀で、家光の長女千代姫が尾張徳川家へ輿入れする時に、後に尾張2代藩主になる徳川光友に婿引出として贈られました。  

国宝『平家納経』から「蔦蒔絵唐櫃」[厳島神社/広島]

平家納経は、平清盛の全盛期に一門によって書写されたとても豪華な装飾経で、蒔絵の経箱と唐櫃が附指定されています。 平家納経には俵屋宗達が修復に携わった経巻がありますので、この唐櫃の修理に光悦が関わったのでしょうか。

展覧会 概要

日程:2024/1/16~3/10
時間:9:30~17:00(入館は30分前まで)
休館:月曜日(2/12は開館し、2/13が休館)
料金:一般¥2,100、大学生¥1,300、高校生¥900、中学生以下無料

本阿弥光悦の大宇宙 展 特設サイト
東京国立博物館 公式サイト

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