短刀 銘 吉光(名物後藤藤四郎)[徳川美術館/愛知]

短刀 銘 吉光(名物後藤藤四郎)[徳川美術館/愛知]

藤四郎吉光のこと

鎌倉中期頃に山城国(現在の京都府)で活躍した、粟田口派の刀工「藤四郎吉光」は短刀の名手で、秀吉に「天下の三名工」といわれたほどだが、年が彫ってあるものが少なく詳しい活躍年代などはわからない。

国宝『短刀 銘 吉光』名物 後藤藤四郎

江戸開幕時に、貨幣の鋳造を行った金銀座を統括した「後藤庄三郎」の所有だったもので、その後は老中の土井家から3代将軍徳川家光に御成の際に献上された。 寛永16年(1639年)に、家光の長女千代姫が尾張徳川家へ輿入れする時に、婿引出として後に尾張藩2代藩主となる光友に贈られた。 この婚礼で制作された嫁入り道具が、国宝『婚礼調度(初音の調度)』である。

8代将軍吉宗の命により作られた刀剣の名鑑「享保名物帳」では、江戸初期の所有者の名前から名物「後藤藤四郎」と号されている。 わずかに内反りがあり、鎬のない平造りで、短刀としては大型である。

徳川美術館チラシから

この国宝を観るには

所蔵する徳川美術館で、数年に1度は公開される。

公開履歴

2019/4/14~6/2 徳川美術館「徳川将軍 ゆかりの名刀
2018/9/29~11/25 京都国立博物館「京のかたな

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-435
【指定番号】00141-00
【指定名称】短刀〈銘吉光(名物後藤藤四郎)/〉
【ふりがな】たんとう〈めいよしみつ(めいぶつごとうとうしろう)〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【作者】藤四郎吉光
【寸法・重量】身長27.7cm、内反、元幅2.3cm、茎長11.4cm
【品質・形状】平造、三つ棟、内反、やや大振りの短刀。鍛小板目肌よく約み、地沸。細かに映りのごとき地斑入る。刃文廣直刃調に浅く湾れ頻りに丁子足入り、匂深く小沸よくつき、帽子乱れ込み
【画賛・銘等】「吉光」
【伝来・他】後藤庄三郎-土井利勝-徳川家光-徳川光友
【所在地】徳川美術館
【国宝指定日】1954.03.20
【説明】粟田口派の名工藤四郎吉光の作で、同作中比較的に大振りである。華やかな乱れの出来で、帽子の火焔も見事である。『享保名物帳』に所載する後藤藤四郎が本短刀で、金銀座の元締後藤庄三郎の所持によりこの号がある。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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