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情報|三井記念美術館「国宝 雪松図と動物アート」2018/12/13~2019/1/31[東京]

情報-博物館・美術館

雪松図と動物アート展

年に一度くらい観せて頂ける、円山応挙の筆による国宝『雪松図屏風』をメインした企画ですが、サブテーマが「動物アート」ということで、とても楽しみな企画です。 12/13~1/31とやや短い展示で途中の展示替えはないようです。

この展覧会で観られる国宝

志野茶碗 銘 卯花墻

根津美術館の「桃山の茶陶」から帰ってきたばかりの『卯花墻』ですが、今回は茶室スペースで展示されるようですね。 仏像などは特にそうですが、美術館の照明の下だと細部までしっかり観られますが、ちょっと味気ないというか。 本来あるべき場所で観られるのは嬉しいかぎりです。

雪松図屏風 円山応挙筆

企画展の名前にもなっている国宝『雪松図屏風』は円山応挙の作で、右双には太い松の大木が、左双にはまだ若い松が描かれた屏風です。 これはおなじみの~感が否めませんが、チラシでその下に掲載されていた屏風を見てひっくり返りそうに驚きました。 アメリカにあるはずの芦雪の白象黒牛図ではありませんか!! もう国宝どころではありません。

その他のみどころ

長沢芦雪の「白象黒牛図屏風」は、日本美術収集家のジョープライス氏による「エツコ&ジョー・プライス・コレクション」の一点で、日本にも来たことがありますが、私はまだ未見でいつかは!と思っていたもの。 チラシによると「特別出品 新出・初公開」となっています。 画像で比べると微妙に牛の背中のカーブが違ったりするので、同じ下絵で描かれた別の画があったんですね。

国宝 雪松図と動物アート展チラシ裏面

タイトルは「白象黒牛」ですが、この画の主役は何と言っても黒牛のお腹あたりにモニョっと座っている白い子犬です。 ちょっと横座り気味というか、おすわりがくずれてきた感じというか、脱力の極みのような座り方です。 そして何とも愛らしいのがベロをちょろりんと出しているところ。 ちょっとバカみたいな顔でまぁ~かわいいんです。 芦雪はよっぽどの犬好きですよね、絶対に。

その他は、出品リストを見ると三井らしく永楽和全の焼き物がたくさん出ていたり、仁清も何点かあるようです。絵画だと、応挙のものが雪松図の他にも何点か出たり、珍しいところだと切手コレクションなんかもありますね。

動物モチーフということで、どちらかというと身の回りの品なんかが多そうなラインナップです。 縁起のいいモチーフも多そうなので初詣帰りに良さそうですが、12/26~1/3は休館なのでご注意ください。

三井記念美術館 基本情報

WEB   http://mitsui-museum.jp/index.html
住所   東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
拝観時間 10:00~17:00(入館は~16:30)
休館日  毎月曜日(祝日の場合は翌平日)、12/26~1/3
入館料  通常:大人¥1,000、学生(高校以上)¥500
割引   ぐるっとパスで企画展入場可能
交通   メトロ「三越前」駅直結、「日本橋」徒歩約5分
施設   ミュージアムショップ、カフェ
国宝   雪松図屏風、熊野御幸記、志野茶碗 卯花墻、短刀 日向正宗、短刀 徳善院貞宗、銅製船氏王後墓誌
イベント 有料の土曜講座やキッズプログラムあり 

鑑賞ログ

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