国宝『華厳縁起』
新羅の華厳宗開祖「元暁(げんぎょう)」・「義湘(ぎしょう)」の伝記を描いた絵巻物で、修理などを経て現在は7巻になっている。 高僧の絵伝では初期の作品で、人物の横にセリフのようなものを書いているのはこの絵巻のみ。 華厳宗を再興した明恵上人の周辺で制作されたと考えられ、薄墨で引かれた軽い線に淡い色彩が美しく、明恵上人が詩を書いたといわれる。
国宝『華厳縁起』の模本[東京国立博物館]
この国宝を観るには
高山寺には本品を始めたくさんの国宝を含む寺宝があるが、特に国宝などは国立博物館に寄託しており、現地に行っても観ることはできない。
高山寺や鳥獣戯画の展覧会に出されたり、東京国立博物館の通常展で観られる場合もある。
公開履歴
2025/4/19~6/15 京都国立博物館「日本、美のるつぼ」※期間未確認
2023/11/7~12/3 東京国立博物館「やまと絵」
2023/8/22~9/18 京都国立博物館 名品ギャラリー
2021/4/13~6/20 東京国立博物館「国宝 鳥獣戯画のすべて」2020/8/12~9/6 東京国立博物館 ※新型コロナで中止
2017/7/4~7/30 東京国立博物館
2016/10/4~11/20 九州国立博物館「京都高山寺と明恵上人」
2013/9/10~10/6 東京国立博物館
2012/8/21~9/17 東京国立博物館
2015/4/28~6/7 東京国立博物館「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」
2014/10/7~11/24 京都国立博物館「鳥獣戯画と高山寺」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-60
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00056-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本著色華厳宗祖師絵伝〈/(華厳縁起)〉
【員数】7巻
【時代・年】鎌倉時代
【所有者】高山寺
【国宝指定日】1952.11.22