紅白梅図屏風(尾形光琳筆)[MOA美術館/静岡]

紅白梅図屏風(尾形光琳筆)[MOA美術館/静岡]

国宝『紅白梅図屏風』

尾形光琳による二曲一双屏風で、2隻にまたがるように川が流れ、その向かって右には紅梅が、左にはやや大きい白梅の一部が描かれている。 紅梅側には「青々光琳」、白梅側には「法橋光琳」の落款があり、光琳が法橋の位を得た44歳以降の作品だと思われる。 空間の大部分が金で埋められ、梅の幹には墨をぼかす「たらし込み」の技法が使われるなど、琳派の特徴が多くみられる。

金部分は、他所の分析によって、金泥を塗った後に金箔風の線を書き足したとされていたが、平成23年(2011年)のMOA美術館の分析では、金箔を貼ったという結果が出された。 流水部分は、銀の成分を硫黄と反応させて、黒を表現している。

弘前藩主の津軽家に伝来したもので、近衛家煕の養女が津軽家と縁組をした際に描かれたものだと考えられ、第二次大戦後に津軽家が手離し、現在はMOA美術館に収蔵されている。

この国宝を観るには

所有するMOA美術館で、毎年梅の咲く2~3月頃に公開されることが多い。 光琳のもう1点の国宝絵画『燕子花図屏風』は、やはり燕子花の時期に所蔵館の根津美術館で公開される。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-134
【指定番号】00128-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本金地著色紅白梅図〈尾形光琳筆/二曲屏風〉
【員数】1双
【時代・年】江戸時代
【作者】尾形光琳
【所在地】MOA美術館
【国宝指定日】1956.06.28
【説明】流れを挟んで向かいあう紅梅と白梅。金地に対して流れを銀地とし,紅白の梅を左右に配すという際立った対照による大胆な構図。光琳の最高傑作であり,装飾性を追求した琳派様式の一到達点を示す。斬新な意匠のうちに優れた象徴性を秘めてもいよう。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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