国宝『千手観音坐像』湛慶作
三十三間堂は、後白河法皇が自身の御所に建立した御堂だが、その後80年余で焼失し、後嵯峨上皇によって再建される。 中尊の十一面観音坐像は、運慶の子で七条仏所を率いた「湛慶(たんけい)」の一門によって、再建時に作られたもの。 像内に、建長3年(1251年)建長6年(1254年)の銘と、湛慶が82歳とする銘があり、湛慶の最晩年にあたる。
左右に1,000躯の千手観音が並ぶ、三十三間堂の中尊として、中央の蓮華座に坐している。 3mを超えるヒノキの寄木造りで、11面42臂で、小さい40の手は1つが25の救いを表し1,000の救いとする。 像の上部には、同時期に作られた天蓋があり、附として国宝に指定されている。
三十三間堂の国宝
三十三間堂(蓮華王院本堂)
千手観音立像 1,001躯
二十八部衆立像
風神雷神像
この国宝を観るには
拝観時間内ならいつでも観ることができる。
時間:8:30~17:00(冬期は9:00~16:00)
料金:一般¥600、中高生¥400、子供¥300
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-165
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00003-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造千手観音坐像〈湛慶作/(蓮華王院本堂安置)〉
【ふりがな】もくぞうせんじゅかんのんざぞう
【員数】1躯
【時代・年】1251~1254
【ト書】像内に建長三年、同六年法勝□等の朱書銘がある
【附指定】木造天蓋1面
【所在地】妙法院
【国宝指定日】1951.06.09