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国宝-工芸|太刀 銘 助真(日光助真)[東照宮/栃木]

国宝DB-刀剣

国宝『太刀 銘 助真』

加藤清正が、秀吉没後に徳川家康に献上した太刀で、家康は大変気に入り、附として国宝指定されている拵を作り佩刀したという。 家康の愛刀として有名で、家康の遺体がまつられた東照宮に納められた。 

作者の助真は、鎌倉時代の備前(現在の岡山県)で活躍した刀工集団「福岡一文字派」出身だが、招かれて鎌倉に移り「鎌倉一文字」を興す。 華やかな刃文が特徴とされ、この日光助真にも特徴がよく出ている。

この国宝を観るには

東照宮のご神宝とされてきたが、現在は東京国立博物館に寄託されている。 同館での特別展や常設展に出展される場合がある。

公開履歴

2023/8/12~9/30 日光東照宮 宝物館「東照宮の名刀五振」
2020/10/6~11/29 東京国立博物館「桃山-天下人の100年

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-290
【指定番号】00004-00
【指定名称】太刀〈銘助真/〉
【ふりがな】たち〈めいすけざね〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】刃長71.2cm、反り2.8cm、元幅2.2cm、先幅2.5ccm、鋒3.8cm 
【品質・形状】鎬造、庵棟、身幅広く、磨上げながら踏張りがあり、先は猪首鋒。  鍛えは板目つんでやや肌立ち、地沸つき、乱れ映り立ち。刃文は匂深く、沸よくつき、大丁子乱れに互の目乱れ、尖り刃交じり、足・葉頻りに入り、表は中程特に焼高く、砂流しごころがある。帽子は乱れ込み、掃掛けごころとなり、表裏にやや幅の広い棒樋を巧みに掻流す。茎は少し磨上げ、勝手下がりの鑢残り、表樋の下棟寄りに二字銘がある。
【作者】助真
【銘】助真
【附指定】打刀拵
【伝来・他】加藤清正-徳川家康-東照宮
【所在地】東京国立博物館
【所有者】東照宮
【国宝指定日】1951.06.09
【説明】助真は、備前国福岡一文字派の刀工で、後に鎌倉幕府に召され相州鍛冶の基礎を築いた一人といわれる。地刃共に沸強く、力強いものが特色である。豪壮で、やや肌立ちごころの鍛えに大模様に激しく乱れて沸づいた力強い作風を示し、日光助真と称して名高い。
附の打刀拵は、黒漆塗り、革柄に四葉文透の鉄鐔、赤銅の目貫、小柄、笄は堅実かつ雅味があり、室町後期から桃山時代にかけて流行した「助真拵」と呼ばれる様式である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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