金地螺鈿毛抜形太刀[春日大社/奈良]

金地螺鈿毛抜形太刀[春日大社/奈良]

国宝『金地螺鈿毛抜形太刀』

柄(手に持つ部分)に透かしの加工があるので「毛抜形太刀」と呼ばれ、平安時代中期頃の、宮中を警備する「衛府官人」が身に着けたとされる。 本作は、装飾性が高く、実用ではなく奉納するために誂えられたと考えられる。 柄の部分がメッキではなく純度の高い金で作られており、当時の相当な有力者が奉納したと推測される。

金属は、魚々子地(ななこじ)という、小さい魚卵を並べたような、粒が並んだ加工がされている。 鞘は、漆を塗った上に金粉を撒く「沃懸地(いかけじ)」で、竹林で遊ぶ雀を猫がねらう姿が、螺鈿で表現されている。 刀身は錆びていて、抜くことができないようだ。

国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」春日大社

この国宝を観るには

所有する春日大社の宝物館「国宝殿」で公開される場合がある。

春日大社国宝殿

公開履歴

2019/12/28~2020/3/1 春日大社国宝殿「最古の日本刀の世界」
2018/12/22~2019/2/12 春日大社国宝殿「清明の美・春日大社の名刀」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-316
【指定番号】00030-00
【種別】工芸品
【指定名称】金地螺鈿毛抜形太刀
【ふりがな】きんじらでんけぬきがたたち
【員数】1口
【国】日本
【時代・年】平安時代
【寸法・重量】総長96.3cm、柄長18.2cm
【所有者】春日大社
【国宝指定日】1951.06.09
【説明】種々の材質と技法を巧に駆使して絵画的文様を表現した豪華で精巧な作である。刀装具としてだけではなく、漆工史上も極めて価値が高い。

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋

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