青磁下蕪花生[アルカンシェール美術財団/]

青磁下蕪花生[アルカンシェール美術財団/]

青磁とは

中国で紀元前から焼かれている磁器で、表面がガラスのようにツルリとしていて、少しグレーがかったペールグリーン~ペールブルーをしている。 中国では宋の時代に流行し、日宋貿易で茶の湯が盛んになっていく日本にももたらされ、唐物として足利将軍家ほか大名や豪商に珍重された。

参考:国宝『飛青磁花生』大阪市立東洋陶磁美術館

国宝『青磁下蕪花生』

国宝に指定された3点の青磁花生の1つで、下部が丸く膨らみ、そこから円筒形の口が延びる「下蕪」型である。 青磁の中では色が薄い方で、グレーがかったペールブルーで、南宋時代に官窯で作られたとする説がある。

明治の実業家「原六郎」氏のコレクションで、現在は原家が設立した現代アート中心の美術館「原美術館」の母体であるアルカンシェール美術財団の所有となっている。 

この他の国宝の青磁

この国宝を観るには

原美術館や伊香保にあるハラミュージアムアークを運営する「アルカンシェール美術財団」の所有で、寄託先の東京国立博物館で公開されるほか、里帰りでハラミュージアムアークでの原六郎旧蔵品を中心にした展覧会で公開されることもある。

公開履歴

2017/10/31~11/29 京都国立博物館「国宝展」
2017/4/11~6/4 東京国立博物館「茶の湯」
2014/5/27~10/13 東京国立博物館 東洋館
2013/9/7~11/20 ハラミュージアムアーク[群馬]
2012/8/3~9/9 ハラミュージアムアーク[群馬]
2011/3/26~6/1 ハラミュージアムアーク[群馬]

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-299
【指定番号】00013-00
【種別】工芸品
【指定名称】青磁下蕪花生
【ふりがな】せいじしもかぶらはないけ
【員数】1口
【国】中国
【時代・年】南宋時代
【寸法・重量】高23.5cm、口径7.8cm、胴径14.5cm、底径9.8cm
【品質・形状】球状の胴に細長い頸が付き、口辺のわずかに外側に反った下蕪形をした花生。灰白色の磁質に淡い青磁釉が厚くかかる。釉はむらなく融け、貫入のない滑らかな肌となる。
【所在地】東京国立博物館
【所有者】アルカンシェール美術財団
【国宝指定日】1951.06.09
【説明】頸が太く胴の丸みがゆったりとして、安定感のある見事な姿である。丁寧慎重な作調、むらのない美しい釉調であり、このような青磁は類例が少ない。精巧に作られており、南宋時代の官窯の製品かと考えられるが、確証を得ない。数ある青磁花生の中でも傑出した作である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

国宝データ 工芸カテゴリの最新記事