金銅経箱(横川出土)[延暦寺/滋賀]

金銅経箱(横川出土)[延暦寺/滋賀]

国宝『金銅経箱』横川如法堂埋納

比叡山には、根本中堂を中心とする「東塔エリア」、釈迦堂を中心とする「西塔」、北に4mほどの位置にある「横川エリア」があり、横川は第3代座主で入唐八家の1人「慈覚大師円仁(じかくたいしえんにん)」によって開かれた。 この経箱は、横川の如法堂跡に「如法塔」を再建する時に、地中から発見されたもの。

円仁が書写した法華経を如法堂の小塔に納めていたが、長元4年(1031年)に覚超という僧が銅筒に納めて埋納した。 その時に、藤原道長の娘で一条天皇の中宮になった「上東門院彰子」も結縁し、法華経を書写して埋納するが、その時に納めたのがこの経箱である。 

縦長で角の丸い長方形で、銅製に鍍金をしている。 蓋の上面には「妙法蓮華経」と彫り、その周りを宝相華唐草で飾る。 宝相華は架空の花模様で、唐草の先にザクロや蓮やパルメット模様の要素を取り入れた花を咲かせたもの。 

この国宝を観るには

京都国立博物館に寄託されており、同館での展覧会のほか、通常展の名品ギャラリーで公開されることもある。

公開履歴

2020/6/2~ 京都国立博物館 名品ギャラリー
2019/8/14~9/16 京都国立博物館「京博寄託の名宝展」
2017/10/31~11/29 京都国立博物館「国宝展」
2014/10/15~12/7 東京国立博物館 「日本国宝展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-336
【指定番号】00049-00
【種別】工芸品
【指定名称】金銅経箱〈叡山横川如法堂埋納/〉
【ふりがな】こんどうきょうばこ〈えいざんよこかわにょほうどうまいのう〉
【員数】1合
【時代・年】平安時代
【寸法・重量】縦27.1cm、横12.1cm、高8.3cm
【品質・形状】甲盛、胴張りがある角丸長方形の経箱。合い口に覆輪があり、底は入れ底。蓋表中央に「妙法蓮華経」の五字を長方形の区画内に籠字(双鉤体)で記し、その外回りを宝相華唐草文で飾る
【所有者】延暦寺
【国宝指定日】1952.03.29
【説明】慈覚大師円仁が法華経を書写して如法堂内の小塔に納めたのを、後に長元四年、比叡山首楞厳院の僧覚超らが改めて銅筒を造り、これに納めて堂裏に埋納しようとした際に、上東門院も法華経を書写し結縁のために経箱に納め、堂筒内に籠められたのが、この経箱である。その時の願文も共に伝えられる。大正十三年十月比叡山横川如法堂跡に、如法堂再建のための基礎工事が行われた際に発掘された。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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