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国宝-工芸|太刀 銘 信房作[致道博物館/山形]

国宝DB-刀剣

国宝『太刀 銘 信房作』

松平からの譜代の家来で、徳川家康の四天王といわれた酒井忠次が、天正12年(1584年)小牧長久手の戦いの褒美として、徳川家康から拝領した。 以降、家宝として酒井家が所有し、現在は酒井家によって創設された致道博物館が所蔵する。

信房は、平安時代後期~鎌倉時代の備前の刀工で、後鳥羽院の番鍛冶も務めた。 一族や同時代の他地域にも、信房を名乗る刀工がいる。 国宝に指定された刀剣はこの1点のみだが、皇室の御物に「十万束」という名高い太刀がある。

細身で反りが強く、手に持つ部分の「茎」は、朝廷の儀式用の刀剣にみられる「雉子股」の形をしている。 糸巻太刀拵えも残っており、附として国宝に指定されている。 

この国宝を観るには

所蔵する致道博物館で、年に1回程度は展示される。

公開履歴

2024/4/27~6/17 致道博物館「大名 酒井家の名宝」※展示期間未確認
2023/11/21~12/13 静岡市美術館「どうする家康
2023/7/25~8/20 岡崎市美術博物館「どうする家康
2023/4/29~6/12 致道博物館「徳川家康と酒井忠次」
2022/10/1~11/20 福山城博物館・ふくやま美術館「水野勝成と徳川四天王」
2022/4/14~5/29 致道博物館「酒井忠次」
2021/9/3~10/19 致道博物館「藩主の宝、藩士の宝」
2020/6/13~7/28 致道博物館「武っと美(ぶっとび)!! 名品展
2020/2/22~6/21 刀剣博物館「日本刀の見方 刃紋」※新型コロナで3/2~6/1は休館
2019/9/26~11/4 致道博物館「出羽国庄内藩主 酒井家名宝

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-327
【指定番号】00040-00
【指定名称】太刀〈銘信房作/〉
【ふりがな】たち〈めいのぶふささく〉
【員数】1口
【国】日本
【時代・年】平安時代
【作者】信房
【寸法・重量】長76.0cm、反り2.3cm、元幅2.8cm、先幅1.5cm、鋒長2.3cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、鋒詰まり、腰反高く踏ん張りのある立ち姿である。鍛は小板目、地沸つき、所々に湯走りごころがあり、乱れ映立つ。
【ト書】信房作
【附指定】糸巻太刀拵
【所有者】致道博物館
【国宝指定日】1952.03.29
【説明】信房は備前の古名工の中に同名二人あり、一人は古備前、一人は初期一文字という。いずれの作かはまだ定まっていないが、現存する信房作中では最も古雅で出来が優れている。酒井忠次が戦功により徳川家康から拝領し、代々庄内藩主酒井家に伝来した。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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