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国宝-工芸|菊造腰刀(刀身 無銘 伝当麻)[毛利博物館/山口]

国宝DB-刀剣

国宝『菊造腰刀』

腰刀(こしがたな)は、腰に差す短い刀で、鍔のない合口になっている。 無銘だが、大和国(現在の奈良県)当麻派と伝わる刀身は、刃長26.5cmで反りはなく、切先は鵜首造り。 拵の全体は金梨子地で、合わせ目近くの金具「筒金」は赤銅魚子地で、小柄・笄ともに菊花・枝菊・菊葉など菊尽くしの彫り物がされる。 この菊の意匠から「菊造」と呼ばれる。

毛利博物館チラシから

この国宝を観るには

毛利家に伝わった刀剣で、現在は毛利博物館の所蔵になっている。 毛利博物館では、毎年秋に4件の国宝全てを展示する展覧会を開くので、そこで観ることができる。

毛利博物館の国宝

菊造腰刀(刀身 無銘 伝当麻) ※このページ
古今和歌集(高野切本)
史記 呂后本記
四季山水図(雪舟筆)

秋の国宝展以外の公開

4/23~5/29 毛利博物館「大江広元-鎌倉殿を支えた毛利氏の祖-」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-348
【指定番号】00061-00
【種別】工芸品
【指定名称】菊造腰刀〈刀身無銘伝当麻/〉
【ふりがな】きくづくりこしがたな〈とうしんむめいでんたいま〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】総長40.9cm、中身長26.5cm、元幅2.6cm
【品質・形状】合口造り、肉合薄手によく締まり、柄、鞘ともに金梨子で、柄には赤銅魚々子地に枝菊を高彫りにし、銀色絵、銀小縁の筒金入り縁頭、小柄、笄、鐺は同作で、目貫の菊花のみ後補。
【所有者】毛利博物館
【国宝指定日】1952.03.29
【説明】鎌倉時代末の作とみられ、中世の軍記物などに散見する筒金入りの腰刀がこれにあたる。遺品が少なく、現存するこの種のもののうちで優品である。また、中身は、大和物に多い冠落造り、鍛えが柾目、沸出来の直刃を焼く。当麻作と伝えられ、鎌倉時代末期の典型的な大和物で健全である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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