太刀 銘延吉[刀剣博物館/東京]

太刀 銘延吉[刀剣博物館/東京]

国宝『太刀 銘延吉』

太刀 銘延吉[刀剣博物館/東京]

作者の「延吉」は、奈良県吉野の刀工で、地名から「龍門派」といわれる。 龍門派は、鎌倉時代の中期に大和国の千手院派が移住したと伝わり、大和の特徴と古備前の特徴をもつものがみられる。 代表的な刀工は「延吉」で、他には山口県の志都岐山神社が所有する太刀が重要文化財に指定されている。

太刀 銘延吉[刀剣博物館/東京]
太刀 銘延吉[刀剣博物館/東京]

この太刀は鎌倉時代の作だが、江戸時代初期の天皇で修学院離宮を造営した後水尾天皇の御料であった。 菊の紋が散らされた糸巻の拵と、菊紋の金襴袋も後水尾天皇時代のもので、附として国宝に指定されている。

太刀 銘延吉 拵[刀剣博物館/東京]
太刀 銘延吉 拵[刀剣博物館/東京]

この国宝を観るには

所蔵館である刀剣博物館で年に1度以上程度は展示されるので、見られる機会は比較的多い。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-380
【指定番号】00092-00
【指定名称】太刀〈銘延吉/〉
【ふりがな】たち〈めいのぶよし〉
【員数】1口
【寸法・重量】身長73.3cm、反り2.9cm、元幅2.8cm、先幅1.8cm、鋒長2.6cm、茎長15.4cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、鎬高く笠木ごころに反あり、踏ん張りがある。鋒小。鍛小板目約り、地沸つく。刃文小乱れに足葉入り、小沸よくつき、上半焼幅広くなる。帽子表小丸、裏焼詰め。茎生ぶ、栗尻、鑢目筋違、目釘孔二、在銘。
【作者】延吉
【画賛・銘等】「延吉」
【所在地】刀剣博物館
【附指定】糸巻太刀拵、藍地菊紋金襴袋
【国宝指定日】1953.03.31
【説明】大和国吉野村龍門に居住した千手院一派の刀工と伝える延吉の作。姿よく地刃の出来は穏やかで、同作中最も優れたものである。後水尾天皇の御料と伝え、拵および金襴の袋もその時代の製作と認められる。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2019年6月

刀剣博物館にて
半年前にも観たばかりですが、今回は拵も展示されていました。 沃懸地に紫の糸を巻いた拵は、今まで観た中でも12を争うスタイリッシュさ。 それもそのはず、この太刀は後水尾天皇の御料だったもので、拵はその当時のもの。 さすが、日本の歴史上でも有数の風流人である後水尾天皇です。

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