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国宝-工芸|赤絲威鎧(菊一文字の鎧兜)[櫛引八幡宮/青森]

国宝DB-工芸

国宝『赤絲威鎧(兜・大袖付)』

鎌倉時代後期頃の大鎧で、上腕にかぶさる部分「大袖」と兜に、菊花の枝と籬に「一」の文字が装飾されているので「菊一文字の鎧兜」と呼ばれる。 社伝では、後醍醐天皇の孫で南朝では第3代目の天皇「長慶天皇(ちょうけいてんのう)」が所用したもので、南部氏が下賜されたと伝わる。 収納する唐櫃が附指定されている。

この国宝を観るには

櫛引八幡宮の境内にある国宝館で、原則として常時展示されているので、もう1点の国宝『白絲威褄取鎧』と共に、9:00~17:00はいつでも観ることができる。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-408
【指定番号】00115-00
【種別】工芸品
【指定名称】赤絲威鎧〈兜、大袖付/〉
【ふりがな】あかいとおどしよろい〈かぶと、おおそでつき〉
【員数】1領
【国】日本
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】胴高33.3cm、兜鉢高11.5cm、大袖高36.4cm
【品質・形状】小札黒漆塗鉄革一枚交じり、威毛赤糸、耳糸亀甲打、畦目啄木、菱縫赤糸。立挙前二段、後押付板、逆板共三段、衝胴四段、草摺脇楯共四間五段。金具廻革所獅子牡丹文染韋包。
【附指定】唐櫃
【所有者】櫛引八幡宮
【重文指定日】1915.03.26
【国宝指定日】1953.11.14
【説明】余すところなく装飾された籬菊金物の意匠は精緻を極め、技法は竣功である。その豪華さにおいては、春日大社の竹に雀金物の赤糸威鎧と共に現存甲冑の双璧といえる。本鎧のように極度に装飾された鎧は、既に実用性を超越して威儀化したことを示すもので、鎌倉時代末期における鎧の顕著な特色である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜
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