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国宝-工芸|禽獣葡萄鏡[大山祇神社/愛媛]

国宝DB-工芸

大山祇神社のこと

瀬戸内海に浮かぶ「大三島」にあり、社伝によると仁徳天皇の御代に創建されたといい、伊予国の一の宮とされた。 全国の山祇神社や三島神社の総本社で、海や戦の神とされる大山積神をまつるため武門の信仰が厚く、多数の奉納品が伝わっている。

大山祇神社[愛媛県大三島]

国宝『禽獣葡萄鏡』

中国の随~唐時代に作られた鏡を総称して「唐鏡」と呼ぶが、これはその代表的な作例で、やや厚めの白銅製の鏡に葡萄唐草と鳥獣の模様が配されている。 社伝では、大山祇神社の神職だった越智大領守興(越智氏で大領に任命された守興)が、勅命によって出陣する時に、斎明天皇が奉納したと伝わる。

この国宝を観るには

本殿の隣に「宝物館」があり、原則として開館時間内はいつでも観ることができる。 宝物館では、8件の国宝全てが原則として常時展示されている。 写真撮影は禁止。

宝物館で観られる国宝

紺絲威鎧(兜・大袖付)
赤絲威鎧(大袖付)
紫綾威鎧(大袖付)
沢瀉威鎧(兜・大袖付)
牡丹唐草文兵庫鎖太刀拵
禽獣葡萄鏡 ※このページ
大太刀 銘 貞治五年丙午千手院長吉
大太刀 無銘 伝豊後友行

大山祇神社 宝物館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-402
【指定番号】00109-00
【種別】工芸品
【指定名称】禽獣葡萄鏡
【ふりがな】きんじゅうぶどうきょう
【員数】1面
【国】中国
【時代・年】唐時代
【寸法・重量】径26.8cm、縁厚1.7cm
【品質・形状】白銅鋳製。大形の円鏡で、鏡胎は総じて厚く、鏡面には緩い反りがある。鏡背の図様は内外両区とも、外周に波状に旋曲した一本の葡萄の蔓に、果実と樹葉を整然と交互に配し
【所有者】大山祇神社
【重文指定日】1901.03.27
【国宝指定日】1953.03.31
【説明】鋳上がりもよく、整然と連続した葡萄唐草と、軽快な動きを見せる鳥獣とがよく調和し、全体に端麗な印象を与えている。香取神宮のものと共に伝存する海獣葡萄鏡の代表作である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜

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