法華経方便品(竹生島経)[東京国立博物館]

法華経方便品(竹生島経)[東京国立博物館]

国宝『竹生島経』

琵琶湖に浮かぶ竹生島には、聖武天皇の命により建てられた「宝厳寺」があり、11世紀に納められた装飾経が2点伝わる。『法華経方便品』は東京国立博物館の所蔵で、『法華経序品』は巻物ではなく折本仕立てで宝厳寺所有だが、現在は奈良国立博物館に寄託されている。

装飾経としては初期の作例で、白っぽい紙に鳥や花が金銀泥で散らされ、繊細な楷書で法華経を写している。 後世に流行する平家納経などと比べるとシンプルで、装飾経の初期の名品。 伝来した地の名前から「竹生島経」と通称される。

法華経方便品(竹生島経)
法華経方便品(竹生島経)

法華経方便品について

法華経は、日本への仏教の伝来とほぼ同じ時期に伝わった経典で、8巻で構成される。 経典の1章節のことを「品(ほん)」といい、「方便品(ほうべんぼん)」は最初の「序品」に続く第二品である。

この国宝を観るには

東京国立博物館の通常展で1~3年に1度程度は公開されるほか、特別展に出展されることもある。

公開履歴

2020/7/23~8/16 京都国立博物館「聖地をたずねて
2018/10/30~12/9 東京国立博物館
2017/8/22~10/1 東京国立博物館
2016/11/1~12/15 東京国立博物館
2015/9/15~10/25 東京国立博物館
2014/11/11~12/7 東京国立博物館「日本国宝展」
2013/7/13~9/8 東京国立博物館「和様の書」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-706
【指定番号】00189-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】法華経方便品〈(竹生島経)/〉
【ふりがな】ほけきょうほうべんぼん
【員数】1巻
【国・時代】日本・平安時代
【ト書】寛永丁卯松花堂乗跋
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1954.03.20

出典:国指定文化財等データベース一部抜

鑑賞ログ

2018年12月

展示期間の最終日に滑り込みで見学。この頃「装飾経」をいくつか観ていたが、全盛期の平安後期のものが多かったので、やや早い時代の本作はとてもシンプルに感じました。 料紙に描かれた模様は蝶や鳥、草花などがゆったりと描かれていて、書もとても柔らかい印象の優しい書跡でした。
今回の展示は、2018/10/30~2018/12/9


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