秋萩帖・准南鴻烈兵略間詁[東京国立博物館]

秋萩帖・准南鴻烈兵略間詁[東京国立博物館]

国宝『秋萩帖』

様々な色の料紙を継いだ巻物に、前半は万葉仮名を草書で書く「草仮名」で48首の和歌が書かれ、後半には中国の書聖「王羲之」の書状を臨書(真似て書くこと)している。 伝承筆者は小野道風だが、第1紙と第2紙以降では筆跡が異なり、第2紙以降は藤原行成や伏見天皇の筆だとする説もある。

巻物の先頭の第1紙は、麻の繊維を使用した麻紙を縹色(薄い藍色)に染めたもの、第2紙以降は楮(こうぞ)を使用した楮紙で、藍・白・茶・緑などとりどりの色を継いでいる。

国宝『秋萩帖』第1紙~第2紙
国宝『秋萩帖』王羲之の臨書
国宝『秋萩帖』

国宝『准南鴻烈兵略間詁(紙背)』

秋萩帖の第2紙以降には、紙の裏側「紙背」に中国の思想書「准南子(えなんじ)」の注釈書「准南鴻烈兵略間詁(えなんこうれつへいりゃくかんこ)」が楷書で写されている。 これは唐時代の中国で写されたもので、表の秋萩帖よりも時代が古いので、第2紙以降の秋萩状が紙背を利用して書かれたことになる。

紙の継目には、鎌倉時代の伏見天皇による花押があり、伏見天皇の遺愛の品として知られる。 江戸時代初期には、後水尾天皇の父で書や絵の名手だった「霊元天皇」の所有となり、いくつかの宮家を経て、現在は東京国立博物館に所蔵される。 1957年に、両面に書かれた書が別々に、国宝に指定された。

国宝『准南鴻烈兵略間詁(秋萩帖紙背)』
国宝『准南鴻烈兵略間詁(秋萩帖紙背)』

この国宝を観るには

東京国立博物館の特別展や通常展示で、数年に1度程度は公開される。

公開履歴

2019/1/29~2/24 東京国立博物館「顔真卿 王羲之を超えた名筆展
2018/2/10~4/8 九州国立博物館「王羲之と日本の書」
2015/9/8~10/4 東京国立博物館 国宝室
2013/7/13~9/8 東京国立博物館「和様の書」
2013/1/22~3/3 東京国立博物館「書聖 王羲之」
2012/5/22~6/24 東京国立博物館 本館特別1室

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-745
【指定番号】00231-01
【指定名称】秋萩帖
【ふりがな】あきはぎじょう
【国】日本
【時代・年】平安時代

【台帳・管理ID】201-11174
【指定番号】00231-02
【指定名称】准南鴻烈兵略間詁(紙背)
【ふりがな】えなんこうれつへいりゃくかんこ
【国】中国
【時代・年】唐時代

【種別】書跡・典籍
【員数】1巻
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1957.02.19

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

※このページの画像は「研究情報アーカイブズ」のものを使用しています。

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