国宝『不空羂索神変真言経』
不空羂索観音について説かれた仏教経典で、インド出身の訳経僧「菩提流志(ぼだいるし)」によって漢訳された。 奈良時代に書写された18巻が伝わる。
所有する高野山三宝院は、空海の母「玉依御前(たまよりごぜん)」が、女人禁制の高野山には入れず、麓にある慈尊院に結んだ庵で、玉依御前の没後に高野山上に移されたといわれる。
この国宝を観るには
高野山の宝物館「霊宝館」は、金剛峯寺だけでなく塔頭が所有する文化財の管理や公開も行っており、それほど頻繁ではないが、数年に1度は公開される。
公開履歴
2021/4/17~6/6 高野山霊宝館「高野山の名宝」
2020/2/9~2021/4/11 高野山霊宝館「密教の美術」
2017/12/9~2018/4/8 高野山霊宝館「密教の美術」
2013/7/13~9/23 高野山霊宝館「高野山の名宝」
2011/7/20~9/25 東京国立博物館「空海と密教美術」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-754
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00242-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】不空羂索神変真言経
【ふりがな】ふくうけんじゃくじんぺんしんごんきょう
【員数】18巻
【時代・年】奈良時代
【所有者】三宝院(高野山)
【国宝指定日】1959.06.27