禅院額字并牌字[東福寺/京都]

禅院額字并牌字[東福寺/京都]

国宝『禅院額字并牌字』

禅院額字并牌字とは、「禅院」=禅宗の寺院にかけられる「額字」や「牌字」の見本集のようなもので、施設や役職の名称が書かれている。 大型の掛軸装になっており、額字が14幅、禅院牌字が5幅伝わっている。 これだけまとまって伝わるのは貴重。

東福寺の開山「聖一国師円爾(しょういちこくしえんに)」は、宋時代の中国に留学し、無準師範の弟子となる。 円爾は、東福寺より前に九州に「承天寺」を開くが、その時に無準師範から贈られたもの。 円爾が東福寺を開くと共に移り、現在に至る。 

19幅の中には、書風の異なるものもあり、無準師範の書だけではなく、当時の能書家で無準師範とも交流のあった「張即之(ちょうそくし)」の書だとする説もある。

国宝『禅院額字并牌字』 京博寄託の名宝から

この国宝を観るには

東京・京都・奈良の国立博物館にわかれて寄託されているが、常設展などで展示されることもあり、年に一度以上はいずれかが観られる場合が多い。

東京国立博物館「栴壇林」「解空室」「東西蔵」

京都国立博物館「三応」「書記」「首座」「大円覚」「浴司」

奈良国立博物館「前後」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-771
【指定番号】00266-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】禅院額字并牌字
【ふりがな】ぜんいんがくじならびにはいじ
【員数】19幅
【国】南宋(中国)
【指定内容】額字「勅賜承天禅寺」「大円覚」「普門院」「方丈」「旃檀林」「解空室」「東西蔵」「首座」「書記」「維那」「前後知客」「浴司」「三応」
牌字「上堂」「小参」「秉払」「普説」「説戒」
【附指定】無準師範染筆額字目録〈正和五年正月十八日/〉1幅、西堂塔主連署注文案〈十二月/(額字目録)〉 1巻、大円覚額字伝来証文類(八通) 1巻
【所有者】東福寺
【国宝指定日】1974.06.08
【説明】東福寺開山円尓【えんに】(聖一国師、一二〇二?一二八〇)が博多に承天寺を建てるに際して、師に当る南宋の高僧無準師範【ぶじゆんしばん】(仏鑑禅師、一二四九歿)が径山【きんざん】から送った禅院の額字、牌字である。のち、円尓が東福寺に移って同寺に伝来した。十九幅のうち額字二幅、牌字五幅は無準師範の筆、額字十二幅は宋代の名筆張即之【ちようそくし】の筆になり、南宋禅林の大字墨蹟の代表として、また禅宗寺院の額字、牌字のまとまった遺品として特に貴重である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年12月ほか

毎年秋には恒例の、東京国立博物館東洋館「中国書画の精華」です。 こちらは、常設展の値段で観られる特別展示で、ひっそりしていますが国宝がゴロゴロというお得な展示です。

禅院額字は昨年のこの企画や、夏の京博でも観ましたが、毎回同じ「はぁ~、大きくて立派だなぁ~」という感想です。 いつかこれを超える感想が出る日が来るのでしょうか。。。

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