国宝『伝教大師入唐牒』
伝教大師最澄は、延暦23年(804年)に遣唐使船で入唐し、同年から翌年にかけて天台山(現在の中国浙江省)を訪ねる。 入唐牒(にっとうちょう)は、役所が発行するパスポートや通行手形のようなもので、明州(中国浙江省寧波)で発行された往路用のものと、台州(中国浙江省台州市)で発行された復路用の2通が残っている。 最澄の自筆による申請文書と、それに対する許可の形になっている。
明州牒(貞元廿年九月十二日)
台州牒(貞元廿一年二月日)
この国宝を観るには
延暦寺の文化財を管理・公開する「国宝殿」で公開されることがあるが、機会はあまり多くない。
公開履歴
2024/11/2~12/1 比叡山 国宝殿「比叡山と平安京」
2022/11/1~12/4 延暦寺 霊宝殿「比叡の霊宝」
2022/5/3~5/22 京都国立博物館「最澄と天台宗のすべて」
2022/2/8~2/27 九州国立博物館「最澄と天台宗のすべて」
2021/5/22~6/20 延暦寺国宝殿「伝教大師最澄」
2018/10/3~10/31 延暦寺国宝殿「至宝展」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-799
出典:国指定文化財等データベース一部抜
【指定番号】00025-00
【種別】古文書
【指定名称】伝教大師入唐牒
【ふりがな】でんきょうだいしにっとうちょう
【員数】1巻
【国】中国
【時代・年】唐時代、804~805年
【所有者】延暦寺
【国宝指定日】1954.03.20