国宝『銅製船氏王後墓誌』
船王後(ふねのおうご)は、推古天皇と舒明天皇に仕えた渡来系の人物で、官位十二階の3番目「大仁」を授かったことなどが墓誌によって判明している。 墓誌銘によると、王後が没したのは辛丑年(641年)で、埋葬は戊辰年(668年)とあるので、妻が亡くなった時に改装されたと考えられる。
この銅製の墓誌は、縦30cm弱×横7cm弱の短冊形で、表に86字・裏に76字の合計162字が刻まれている。 江戸時代に、大阪府橿原市の松岳山近辺で発見されたと伝わるが、詳しい位置や発見の詳細はわかっていない。
この国宝を観るには
三井記念美術館でも公開の機会が少なく、何年かに1度企画される自館の美術品を一堂に集めた展覧会などで公開される。 少ないが、他館へ貸し出されることもある。
公開履歴
2020/7/1~8/31 三井記念美術館「三井家が伝えた名品・優品」
2015/11/14~2016/1/23 三井記念美術館「三井家伝世の至宝」
2015/7/18~8/16 奈良国立博物館「白鳳-花ひらく仏教美術-」
2010/4/3~6/20 奈良国立博物館「大遣唐使展 」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-859
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00026-00
【種別】考古資料
【指定名称】銅製船氏王後墓誌
【ふりがな】どうせいふなしおうごぼし
【員数】1面
【国】日本
【時代・年】668年
【ト書】戊辰年十二月殯葬於松岳山在銘/大阪府柏原市大字国分松岡山出土
【所在地】三井記念美術館
【国宝指定日】1961.04.27