釈迦如来倚像[深大寺/東京]

釈迦如来倚像[深大寺/東京]

深大寺のこと

深大寺は奈良時代の創建だが、平安時代に天台宗の寺院となり、おみくじを始めたといわれる「元三大師(がんざんたいし)」をまつっている。 清和天皇の勅命で逆賊降伏の修法を行うなど密教道場となるが、時代の流れで荒廃した時期もあった。 江戸時代になると、徳川家康から寺領を寄進され繁栄を取り戻す。 現在の「神代植物公園」も旧寺領だった。

深大寺 本堂の前に「国宝」の札が立つ

国宝『釈迦如来倚像』

2017年に国宝に指定された、白鳳時代の倚像(腰掛けて両足をおろした状態)で、東日本では最古の国宝仏である。 高さ84cmほどの像で、法隆寺の「夢違観音像」のお身代わりと、新薬師寺の「香薬師像」のお身代わり像が脇侍で安置されている。 この国宝仏は、様式や特徴だけでなく鉄の成分まで「夢違観音像」「香薬師像」に似ており、同じ工房で近い時期に造られたと推測される。

深大寺 釈迦堂 パンフレット

この像は深大寺の本尊だったと記録にも残るが、度重なる堂宇の消失で忘れられた時期もあり、明治42年(1909年)に元三大師堂の須弥壇から発見された。 現在は釈迦堂に安置されている。

少年のような体躯と流れるような衣紋など、白鳳期(飛鳥と奈良の間)の特徴をよく表している。 頭部は如来に多い螺髪ではなく、凹凸が彫られている。 施無畏印の右手は、中指・薬指の先を欠損している。

ご朱印

深大寺 白鳳仏のご朱印

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-4673
【指定番号】00133-00
【指定名称】銅造釈迦如来倚像
【ふりがな】どうぞうしゃかにょらいいぞう
【員数】1躯
【国】日本
【時代・年】飛鳥時代
【所在地】深大寺
【国宝指定日】2017.09.15
【説明】少年を思わせる明るい表情や、体に密着して肉付けの起伏をあらわにみせながら流麗な衣の襞が表される着衣など、いわゆる白鳳仏の特色をよく示し、7世紀後半~末の作とみられる。初唐様式を受容しつつ、独特の清新な表現に到達した当代彫刻の名品である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2019年6月

思ったよりかなり小型の像でした。 興福寺の仏頭の様なお顔です。 

ついでにグルメ

深大寺の門前や周辺には蕎麦屋が立ち並んでいます。 他にも団子やラムネなど食べ歩きできるものや土産屋も多いので、半日くらいはあると楽しいです。

「そばごちそう門前」さんで「麦とろ膳」¥920を頂きました。 とろろの味がしっかり濃いのと、ひと口スイーツがうれしいです。

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