国宝-絵画|五大力菩薩像[高野山有志八幡講十八箇院]

国宝データ-絵画

国宝『五大力菩薩像』

五大力菩薩(ごだいりきぼさつ)は、仁王般若波羅蜜経(仁王経)で鎮護国家の利益があると説かれ、平安時代には宮中で行われた法会「仁王会(にんのうえ)」の本尊とされた。 仁王経には、インド出身で秦で仏経典を漢訳した「鳩摩羅什(くまらじゅう)」による旧約と、南インドから唐へ経典をもたらした翻訳僧の「不空(ふくう)」による新約があり、五大力菩薩の尊名も異なる。

一般的に、菩薩は柔和な表情をしたものが多いが、密教では五大明王と結びつき、憤怒形で表される。 暗い色合いの肌に、炎や目口、衣服や装飾には鮮やかな赤が使われる、迫力のある姿で、元は5幅揃って仁王会で使われていた。 明治21年(1888年)の火災で、雷電吼(らいでんく)と無量力吼(むりょうりきく)の2幅を焼失している。

現存するのは、千宝相輪を持つ「金剛吼(こんごうく)」、金輪灯を持つ「竜王吼(りゅうおうく)」、金剛杵を持つ「無畏十力吼(むいじゅうりきく)」の3幅で、高野山内の18の塔頭が集まる「有志八幡講十八箇院」の所有となっている。 有志八幡講は、国宝『阿弥陀聖衆来迎図』も所有している。

この国宝を観るには

高野山の文化財は、高野山内にある霊宝館で交互に公開されるが、この絵画は公開の機会が少な短い。

公開履歴

2021/6/8~8/1 高野山 霊宝館「密教の美術」
2018/7/14~10/8 高野山 霊宝館「高野山の名宝 “もののふ”と高野山」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-10236
【指定番号】00063-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本著色五大力菩薩像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくごだいりきぼさつぞう
【員数】3幅
【国】日本
【時代・年】平安時代
【ト書】(金剛吼、竜王吼、無畏十力吼)
【所有者】有志八幡講
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜
タイトルとURLをコピーしました