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国宝-考古|土偶(縄文の女神)[山形県立博物館]

国宝DB-考古・歴史資料

国宝『縄文の女神』

昭和61年(1986年)に、山形県西ノ前遺跡のごく狭い範囲から複数のパーツが発見された。 故意に壊され全体の復元が難しい土偶が多い中、本品は高さ45センチもある大型だが、ほぼ完全に復元されている。

姿はかなりデフォルメされており、顔部分も簡略化された、いくつかの小さい穴が開いているだけの表現。 8等身でスラリとしており、足はスボンのよう広がる。 胸は模様のように表現されていて誇張はないが、尻部は誇張されている。

国宝『土偶(縄文の女神)』複製
国宝『土偶(縄文の女神)』複製

この国宝を観るには

山形県立博物館で常設展示されている(他館へ貸出の場合あり)

公開履歴

2023/8/31~9/9 北海道博物館「北の縄文世界と国宝
2019/10/26~11/10 長野県立歴史館「国宝土偶~縄文文化の多様な個性~」
2018/10/17~12/8 フランス ギメ東洋美術館「縄文-日本における美の誕生」
2018/7/3~9/2 東京国立博物館「縄文―1万年の美の鼓動」
2017/10/3~10/29 京都国立博物館「国宝」

国宝に指定された縄文土偶

土偶 中空土偶[函館市縄文文化交流センター]
土偶 縄文のビーナス[茅野市尖石縄文考古館/長野]
土偶 合掌土偶[八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館/青森]
土偶 仮面の女神[茅野市尖石縄文考古館/長野]

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-11534
【指定番号】00045
【種別】考古資料
【指定名称】土偶/山形県西ノ前遺跡出土
【ふりがな】どぐう/やまがたけんにしのまえいせきしゅつど
【員数】1箇
【国】日本
【時代・年】縄文時代
【寸法・重量】高45.0cm
【所在地】山形県立博物館
【国宝指定日】2012.09.06
【説明】本件は、山形県西ノ前遺跡から出土した土偶である。本土偶は、縄文時代の土偶としては北海道著保内野遺跡出土の中空土偶(国宝)とならぶ現存最大高を誇るものである。その造形は女性の姿を究極までデフォルメ表現していることに最大の特色があり、現代の美的感覚にも通じる完成された美しさをもっている。長野県棚畑遺跡出土の土偶(国宝)とならび、縄文時代における土偶造形の到達点を示す優品として名高く、国宝にふさわしい。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

※このページの写真は、国立歴史民俗博物館の複製品の写真です

鑑賞ログ  2018年8月

東京国立博物館「縄文展」
これが一番きれいだった。やっぱり思っていたよりかなり大きかった。展示が360度ぐるっと見られたが、背中からのカーヴィーなヒップラインなどとても美しい。70年代くらいのベルボトムの女性の像みたい。本当にこんなスタイルの人がいたのか理想なのか?頭は、帽子?のようなものをかぶっているよう。穴が開いているのは、アクセサリーなど刺したらしい。

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