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国宝-彫刻|臼杵磨崖仏(臼杵石仏)[大分]

国宝DB-彫刻

国宝『臼杵磨崖仏(臼杵石仏)』

大分県臼杵市にある凝灰岩に彫られた石仏群で、制作はその様式から平安後期~鎌倉時代頃だと推測される。 制作された背景について、正確な記録は残っていないが、地元の伝承では真名野長者が亡き娘の菩提を弔うために彫らせたと伝わる。 豊後地方には、このような石仏群が多く残っているが、その規模や出来栄えでは最も評価が高く、磨崖仏で国宝に指定されたのはこの1件のみ。

石仏は、大きく分けて4か所に点在し、西側から反時計回りに「ホキ石仏第2群」「ホキ石仏第1群」「山王山石仏」「古園石仏」と呼ばれる。 それぞれ数躯~十数躯ずつ龕で囲まれる仏像は61躯を数え、29躯が国宝に指定、33躯が附として国宝に指定されている。

国宝指定の内容

大日如来及諸尊像(古園石仏)13躯
如来及両脇侍如来坐像(山王山石仏)3躯
如来三尊及両脇侍像(ホキ石仏第一群第一龕)5躯
如来三尊坐像(ホキ石仏第一群第二龕)3躯
阿弥陀如来及両脇侍像(ホキ石仏第二群第一龕)3躯
金剛力士立像(古園石仏龕外左側)2躯

国宝『臼杵磨崖仏(臼杵石仏)』大日如来及諸尊像(古園石仏)
国宝『臼杵磨崖仏(臼杵石仏)』大日如来及諸尊像(古園石仏)
国宝『臼杵磨崖仏(臼杵石仏)』如来及両脇侍如来坐像(山王山石仏)
国宝『臼杵磨崖仏(臼杵石仏)』如来三尊及両脇侍像(ホキ石仏第一群第一龕)
国宝『臼杵磨崖仏(臼杵石仏)』如来三尊坐像(ホキ石仏第一群第二龕)
国宝『臼杵磨崖仏(臼杵石仏)』阿弥陀如来及両脇侍像(ホキ石仏第二群第一龕)
国宝『臼杵磨崖仏(臼杵石仏)』金剛力士立像(古園石仏龕外左側)

国宝の附指定

愛染明王坐像(ホキ石仏第一群第一、二龕間)1躯
大日如来及諸尊像(同第三龕)5躯
地藏菩薩及び十王像(同第四龕)11躯
不動明王・毘沙門天像(ホキ石仏第二群第一龕左側)2躯
菩薩形立像(同第一龕右側)2躯
阿弥陀如来及諸尊像(同第二龕)11躯

この国宝を観るには

丘陵のふもと近くに点在するが、石仏のあるエリアは有料拝観になっており、階段やスロープが整備され、石仏は保護のための屋根がついている。 斜面を上り下りしながら巡り、ゆっくり参拝しながらで30分ほどで巡ることができる。 臼杵駅からのバスは1時間に1本ほどなので事前に確認した方がいい。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-285
【指定番号】00121-00
【種別】彫刻
【指定名称】臼杵磨崖仏
【ふりがな】うすきまがいぶつ
【時代・年】平安~鎌倉時代
【所在地】大分県臼杵市大字深田
【国宝指定日】1995.06.15
【追加指定日】2017.09.15

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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