鎌倉国宝館
鶴岡八幡宮の境内に建てられた鎌倉市立の博物館で、鎌倉市の寺社に伝わる多くの美術品や考古資料が寄託されています。 1ヶ月半ほどで展示替えのある企画展と、常設展示の「鎌倉の仏像」とあわせて楽しむことができます。 参道から少し奥まったところにあるのと、参道入り口には「鎌倉文華館」、本殿奥には「宝物殿」もあって見落としがちですが、価値の高い文化財を多く展示しているので、ぜひ立ち寄ってください。
国宝『鶴岡八幡宮 古神宝』
今年の前半は新型コロナの対策で、どこの美術館博物館も特別展や展示スケジュールが変更されました。 鎌倉国宝館も6月中旬まで休館で、再開時に6月からのスケジュールも発表されました。 夏の終わりからの1ヶ月ちょっとは、毎年恒例の鶴岡八幡宮の「古神宝」の展示です。 後述する国宝の硯箱と武具類のほか、神像が多くラインナップされるほか、日誌や目録などの資料類も多く公開されるようです。
この展覧会で観られる国宝
籬菊螺鈿蒔絵硯箱[鶴岡八幡宮]
名前の通り、籬と菊が螺鈿や蒔絵で表現された美しい硯箱です。 源頼朝が後白河法皇から下賜され、鶴岡八幡宮に奉納したと伝わっています。 今回は、内容品一式もあわせて展示されます。
古神宝類[鶴岡八幡宮]
鶴岡八幡宮の古神宝は、神服類と武具類でそれぞれ国宝に指定されていますが、今回は武具類が公開されます。 武具といっても奉納用に作られた華やかで贅沢な漆塗です。
沃懸地杏葉螺鈿太刀拵
沃懸地杏葉螺鈿平胡籙
朱漆弓
黒漆矢
展覧会 概要
期間:2020/8/29~10/4
休日:月曜日(9/21は開館し、9/23が休館)
時間:9:00~16:30(入館は30分前まで)
料金:一般¥400、小中生¥200
※館内の滞在者は最大20名まで、咳や発熱などの症状がある人だけでなく、2週間以内に海外渡航歴のある人や感染者と接触した人は入館できない。
ついでにグルメ
鶴岡八幡宮の参道の「若宮大路」を鎌倉駅に向かう途中、三井住友銀行の角を右に曲がると、かわいらしい昭和モダンな喫茶店風の外観が見えてきます。 こちらはカレーハウス「キャラウェイ」で、老舗のカレー専門店です。
フードメニューは、カレーが数種類とハヤシライスのみという潔さ。 ドリンクメニューは豊富で、レモンスカッシュやソーダ水など、お店の雰囲気にぴったりのレトロメニューもあります。
カレーは、ビーフ・チーズ・ホタテなど6種ほどで、それぞれ「並」と¥30匹の「小」が選べますが、小というワードに惑わされてはいけません。 こちらの並は世間の特盛、小は普通~やや大盛りくらいの量があります。
オーダーから間もなく到着したチーズカレーは、ソオス入れに入った懐かし系の洋食カレーで、チーズはチキンがフレーク状に入っています。 チーズもかなりたっぷりで、まるで大盛りの小ライスもどんどん減っていく美味しさ。 これがドリンクを付けても千円ほどなんですから、行列もできますよね。