キトラ古墳壁画公開
キトラ古墳壁画が国宝に指定されて、間もなく2年が経ちます。 キトラ古墳壁画と高松塚古墳壁画は年に4回公開されますが、期間が1週間ほどしかない高松塚に比べて、キトラは1ヶ月近く公開されるので、観るチャンスも多いです。
キトラ古墳壁画「青龍」「寅」
1983年に壁画が発見されたキトラ古墳は、7~8世紀頃に作られたと考えられますが、被葬者などは諸説あり特定されていません。 石室内寸は高さ・幅とも1m・奥行が2.4mほどの大きさで、内側には漆喰が塗られ、四方と天井に壁画が描かれています。 カビの発生や高湿度の中で使用できる接着剤が難しいこと等から、壁画ははがされて保存されています。
石室の四方には「四神」と干支獣の頭に着衣の人間の体を組み合わせた「十二支」が、天井には「天文図」が描かれていました。 今回は東側の壁画が公開されるので、四神の「青龍」と干支の「寅」を観ることができます。 寅は、干支の中でも保存が良好な方なので、人間の体に寅の頭部が乗った愛嬌のある姿を観ることができますよ。
キトラ古墳壁画体験館「四神の館」
キトラ古墳の北隣にあり、キトラ古墳の壁画や出土品の保管をしています。 1Fの「キトラ古墳壁画保存管理施設」では、年に数度ほど事前応募制で壁画の現物を観ることができる施設です。
地下にも展示室があり、石室の原寸大レプリカをはじめ、壁画の高精細拡大画像や発掘道具など、キトラ古墳について分かりやすく展示しているようです。 見学の前に見ておくとよさそうです。
開催概要
期間:2021/5/22~6/20
休日:6/2、6/16
料金:無料
時間:9:30~16:30
場所:キトラ古墳壁画保存管理施設(四神の館1F)
公式サイト:http://www.kitora-kofun.com/index.html
一次応募【受付終了】
2021/4/20~4/25に、往復はがきかインターネットで応募
応募者多数の場合は抽選
二次応募
定員に満たない場合には、前日の17時までインターネットで応募可能
応募フォーム:https://kitora-kofun.com/form/entry
※5/14時点では、前半の週末以外は各時間帯で空きがあるようです。
当日受付
空きがあれば、当日現地でも受け付けてくれるようです。
キトラ古墳へのアクセス
キトラ古墳 第1駐車場 普通18台 優先エリア2台 大型6台
キトラ古墳 第2駐車場 普通40台 優先エリア2台
近鉄「壷阪山駅」徒歩約13分
近鉄「飛鳥駅」徒歩約23分
奈良交通(飛鳥キトラ線)所要時間約5分
飛鳥駅発 9:15 10:54 12:25 13:56 16:26
キトラ発 9:21 11:00 12:31 14:02 16:32
レンタサイクルが借りられる場所
近鉄飛鳥駅前 1日¥1,000、電動付きは¥1,500
近鉄橿原神宮前駅 1日¥1,000、1時間¥350
※他に岡寺駅前や、飛鳥資料館・石舞台古墳・亀石など観光名所にもあります
国宝高松塚古墳壁画 修理作業室の公開
前半の1週間は、兄弟古墳ともいわれる高松塚古墳壁画の公開も行われますが、5/14時点で2次応募まで満員になっているようで、募集はストップしています。 次回は2021/7/24~7/30です。
期間:2021/5/22~5/28
時間:9:00~16:30
料金:無料
場所:高松塚古墳壁画仮説修理施設
公式サイト:http://takamatsuzuka-kofun.com/index.html