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まとめ|国宝が常時展示されている 寺社の宝物館

特集・まとめ・資料

他館や展覧会への貸出や修復、寺社の行事などで、公開されない場合もあります。 訪問の際は、各館のWebサイトなどでご確認ください。

東北

櫛引八幡宮 国宝館[青森] LINK 公式サイト

赤絲威鎧(兜、大袖付)[工芸品]
白絲威褄取鎧(兜、大袖付)[工芸品]

南部家の創建した櫛引八幡宮には、南朝と縁の深かった南部氏ゆかりの奉納品が多く伝わります。 国宝に指定された2つの大鎧は、鎌倉~南北朝時代頃に作られたもので、特に赤糸威の方は装飾金具の細工が見事です。

中尊寺 讃衡蔵[岩手]  LINK 公式サイト

中尊寺金色堂堂内具[工芸品]礼盤・螺鈿平塵案・磬架・幡頭・華鬘
中尊寺経蔵堂内具[工芸品]螺鈿平塵案
螺鈿八角須弥壇[工芸品]
孔雀文磬[工芸品]

金色堂や経蔵を彩った堂内具は複数あり、その一部と『磬』『須弥壇』が常時展示されています。 他にも、金銀字一切経など国宝のレプリカが展示してあり、かなりボリュームのある展示です。

関東

二荒山神社 宝物館[栃木] LINK 公式サイト

大太刀 銘 備州長船倫光 貞治五年二月日[工芸品]

二荒山神社の宝物館は、東照宮のある二社一寺エリアではなく、中禅寺湖畔にある二荒山神社中宮祠に隣接しています。 2口の国宝刀剣のうち『大太刀』や、刀剣乱舞で人気の「祢々切丸」などが常時展示されています。

輪王寺 宝物殿[栃木] LINK 公式サイト

大般涅槃経集解[書跡典籍]

日光輪王寺の三仏堂(本堂)の南側にある宝物殿では、約2カ月程度でテーマと展示内容がかわっていきます。 国宝の『大般涅槃経集解』は59巻もあるので、毎回1巻が公開されているようです。 宝物殿には日本庭園「逍遥園」が隣接していて、宝物殿の入館とセットになっています。

御嶽神社 宝物殿[東京] LINK 公式サイト

円文螺鈿鏡鞍[工芸品]
赤絲威鎧(兜・大袖付)[工芸品]

参拝客は多くても宝物殿に立ち寄る人は少なめで、国宝をしっかりと干渉することができます。 赤絲威鎧は独立ケースに入っているので、ぐるりと360度から眺められます。

北陸

瀧谷寺 宝物殿[福井] LINK 公式サイト

金銅宝相華文磬[工芸品]

福井の名刹「東尋坊」から数キロに位置する瀧谷寺(たきだんじ)は、南北朝時代に送検されて以来、土地の領主らの庇護を受けてきた古刹です。 参道の近くにある宝物殿では、国宝の『宝相華文磬』ほか寺宝が公開されています。

永平寺 瑠璃聖寳閣[福井] LINK 公式サイト

普勧坐禅儀(道元筆)[書跡典籍]

宋から戻った道元が、宇治の興聖寺に次いで創設した「永平寺」は、神奈川県の総持寺と共に曹洞宗の二大本山とされています。 座禅の修行の聖地のような場所で、道元が座禅について記した書を観ることができます。

関西

智積院 収蔵庫[京都]  LINK 公式サイト

障壁画(桜楓・松に黄蜀葵及菊・松に草花・松に梅)
松に草花図屏風
[絵画]

長谷川等伯と、早世した息子の久蔵による障壁画で、元は豊臣秀吉が鶴松の菩提を弔うために建立した寺院の障壁画だったものです。 庭に面した書院では、当時を再現した模作を観ることができます。  2023年4月からリニューアルオープンした新収蔵庫で公開されています。

平等院ミュージアム鳳翔館[京都] LINK 公式サイト

金銅鳳凰[工芸品]
雲中供養菩薩像[彫刻]
梵鐘[工芸品]

平等院の奥にあるミュージアムは、建物も展示やライティングもとてもモダンです。 鳳凰堂の内部拝観は人数制限があって待ち時間が出る場合もあるので、先に鳳凰堂の整理券をもらって、指定時間までにミュージアムを観るのといいですよ。

鞍馬寺 霊宝殿[京都] LINK 公式サイト

毘沙門天・吉祥天・善膩師童子立像[彫刻]
鞍馬寺経塚遺物[考古資料]

鞍馬寺本堂の左手奥から、義経が修行したという木の根道の方面に少し上った所に霊宝殿があります。 発掘された埋納品や毘沙門天をはじめとする仏像のほか、鞍馬の自然に関する展示もあります。

広隆寺 霊宝殿[京都]

千手観音立像[彫刻]
不空羂索観音坐像[彫刻]
十二神将立像(伝長勢作)[彫刻]
弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)[彫刻]
弥勒菩薩半跏像(泣き弥勒・宝髻弥勒)[彫刻]

超有名寺院というわけではないですが、仏像好きには外せないのが広隆寺です。 境内の一番奥にある霊宝殿には、国宝・重要文化財がひしめき合っています。

東大寺ミュージアム[奈良] LINK 公式サイト

日光菩薩・月光菩薩立像[彫刻]
東大寺金堂鎮壇具[考古資料]
金銅八角燈籠[工芸品]

※以下は展示替えで公開される時期もある
国宝『誕生釈迦仏立像・ 灌仏盤
国宝『東大寺文書
国宝『弥勒仏座像(試みの大仏)』

南大門をくぐってすぐ左手に現れる近代的な建物です。 『東大寺金堂鎮壇具』には、陰陽の宝剣などの名品が数多く、とても見応えがあります。

興福寺 国宝館[奈良] LINK 公式サイト

元興寺 法輪館[奈良] LINK 公式サイト

五重小塔[近世以前/寺院]

元興寺は、ならまちにある日本でも最古級の寺院で、かつては東大寺や興福寺などと共に7大寺と呼ばれた大寺院でした。 現在は国宝の本堂と禅室など一部が残るだけですが、元興寺は文化財研究所を持っているので、法輪館は修復や保存に関する展示も充実しています。

円成寺 想應殿[奈良]  LINK 公式サイト

大日如来坐像(運慶作) [彫刻]

奈良市街からバスで30分ほどの山間にあって、浄土風の庭園を持つとても雰囲気のいい寺院です。 運慶が若いころに手掛けた出世作といわれる大日如来像で、この像を安置するための想應殿で静かに向き合うことができます。 かつて安置されていた多宝塔には、色彩鮮やかな摸刻が安置されています。

法隆寺 大宝蔵院[奈良] LINK 公式サイト

観音菩薩立像(百済観音)[彫刻]
観音菩薩立像(夢違観音)[彫刻]
阿弥陀如来・脇侍・厨子(伝橘夫人念持仏)[彫刻]
地蔵菩薩立像[彫刻]
観音菩薩立像(九面観音)[彫刻]
玉虫厨子[工芸品]

法隆寺の国宝は、各堂とこの大宝蔵院で大半を観ることができますが、『四騎獅子狩文錦』と『黒漆螺鈿卓』は展示されていません。

室生寺 寶物殿[奈良] LINK 公式サイト

十一面観音立像[彫刻]
釈迦如来坐像[彫刻]

2020年秋にオープンした寶物殿には、かつて金堂に安置されていた『十一面観音立像』と、奈良博に寄託されていた『釈迦如来坐像』の2躯の国宝物が収蔵されました。 十一面観音さまは少女のようなお顔で、彩色された板光背も美しいです。

四国・九州

大山祇神社 宝物館[愛媛] LINK 公式サイト

宗像大社 神宝館[福岡] LINK 公式サイト

宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品[考古資料]

福岡の宗像大社は、陸地の辺津宮、女人禁制で禊をした神職の方しか上陸できない沖ノ島の沖津宮、その間にある大島の中津宮の三社の総称です。 沖ノ島から出土した祭祀具や宝物は、海の正倉院と呼ばれるほどの数と内容です。 辺津宮にある神宝館では、その一部が公開されています。

宇佐神宮 宝物館[大分] LINK 公式サイト

孔雀文磬[工芸品]

この国宝「磬」というのは仏教の楽器で、それがなぜ神社にあるかというと、神仏習合だった時代には宇佐神宮の神宮寺である「弥勒寺」が境内にあり、これは鎌倉時代の初期に弥勒寺に施入されたものなのです。 他に、6件の重要文化財や県の有形文化財が多く収蔵されています。

展示替えがあるものは今月のカレンダーへ

春日大社の国宝殿や、高野山の霊宝館では、展示替えの何日かを除き、大変の期間で国宝が展示されています。 東寺・仁和寺・醍醐寺などは、春秋に特別展が企画されることが多く、国宝が何点かずつ公開されます。


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