国宝『深窓秘抄』
深窓秘抄(しんそうひしょう)は、平安時代末期に現存最古の古今和歌集の写本である高野切から101首を書写したもので、断簡にされず巻子のまま残っている。 宗尊親王の筆と伝わる優美な仮名文字は、現在でも評価が高く、書道の手本にもされることも多い。 紙のところどころに青と紫の染模様が飛ぶ「大飛雲」と呼ばれる料紙を使用している。
この国宝を観るには
2024/2/1~4/30 藤田美術館
2019/4/13~6/9 奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」
公開履歴
所蔵する藤田美術館は、2022年春にリニューアルオープンして以降、4つの展示室を3ヶ月サイクルで展示替えし、常時3つの展示室を観ることができるようにしている。 他の国宝より公開が少なめだが、数年に1度程度は公開されることを期待したい。
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-702
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00183-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】深窓秘抄(百一首)
【ふりがな】しんそうひしょう
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【国宝指定日】1953.11.14