★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、5/31まで休館
第58代光孝天皇1133回忌記念
日本の第58代天皇「光孝天皇」は、平安京に遷都をされた桓武天皇の曽孫にあたり、文芸に優れた方だったようです。 仁和寺を創建された宇多天皇のお父上で、仁和寺の建立を決められたのは光孝天皇で、亡くなられた後に遺志をついで宇多天皇が完成されました。
1133回忌とはあまり聞いたことがありませんが、これは仏教の法要の節目というわけではないようです。 これまでは、宇多天皇の亡くなられた9月の開山忌法要で、光孝天皇も追善されてきたのが、令和の節目で特別法要が営まれたようです。 春・夏・秋の霊宝館名宝展も、皇室ゆかりの寺宝が並びます。
春季 名宝展
仁和寺の名物「御室桜」の花期前後に開かれる春の名宝展は、天皇の自筆の書である「宸翰」がテーマです。 皇室にゆかりの深い仁和寺には、後嵯峨天皇と高倉天皇による2点の国宝と、6点の重要文化財の宸翰があります。 文化財に指定されていないものも相当数あるのではないでしょうか。 まだ内容の一部しかわかりませんが、魅力的な仏像の写真も何点かあって楽しみです。
この展覧会で観られる国宝
★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、5/31まで休館
阿弥陀如来・両脇侍像
童顔で穏やかで品の良い阿弥陀如来坐像で、今回のチラシの表紙にもなっています。 元は金堂の本尊でしたが、現在は霊宝館に安置され、霊宝館の開館時にはいつもお目にかかれます。
薬師如来坐像(3/20~3/29のみ)
今年のビッグイベント! めったに公開されない秘仏の薬師如来像は、白檀から彫りだした11cmほどの小像です。 台座や光背を入れると倍ほどの大きさですが、十二神将や脇侍・化仏が細かく彫られています。 各会期の初めに1週間前後しか公開されないので、遠方の方は早めにスケジュール調整をしましょう。
後嵯峨天皇宸翰御消息(前期のみ)
後嵯峨天皇から、皇室から仁和寺に入られた道深法親王に宛てて書かれた書状です。 法要のお礼などが書かれているそうです。 展示されるのは前期のみで、後期は後西天皇の和歌懐紙が公開されるようです。
展覧会 概要
★新型コロナウィルス感染拡大防止のため、5/31まで休館
期間:2020/3/20~5/31
休日:毎週月曜(5/4は開館)
時間:9:00~17:00(受付は30分前まで)
料金:一般¥500、高校生以下は次世代への文化支援で無料
仁和寺公式サイト:http://www.ninnaji.jp/