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情報|泉屋博古館「泉屋博古 #住友コレクションの原点」2020/10/30~12/6[京都]

情報-博物館・美術館

泉屋博古館のこと

京都鹿ケ谷に本館が、東京六本木に分館がある「泉屋博古館(せんおくはくこかん)」は、住友家のコレクションを保管・公開する博物館です。 泉屋(せんおく)は、住友家の屋号「泉屋(いずみや、いづみや)」からきているそうです。

住友家15代当主の「住友春翠(友純)」は公家の徳大寺家の出身で、茶人、文化人としても名を馳せ、古代中国の青銅器や鏡、日本の古美術、西洋絵画まで幅広い美術品を蒐集しました。 このコレクションを収蔵するために、昭和45年(1970年)財団法人と博物館が設立され、年に4つほどの特別展が開かれます。

泉屋博古 #住友コレクションの原点 展

今年は、開館60周年で春と秋に記念名品展が企画されていました。(春は新型コロナ感染拡大防止で休館があり、夏まで延長されました) 春は「モネからはじまる住友洋画物語」として、住友家が最初に購入した2点のモネをはじめ、ルノワールやルオーなどの西洋絵画や、岸田劉生など日本の西洋絵画も公開されました。 

秋の名品展は、日本と東アジアの名品が公開されます。 博物館の「顔」が一堂に会するとあるので、期待値が高まりますね。 チラシの表裏とも、一目で「あ、アレだ!」とわかる名品が並んでいます。 佐竹本の三十六歌仙図や仁清の香合、メジロがぎゅうぎゅうに並ぶ若冲、国宝『秋野牧牛図』の牛も見えます。 ジャンルが幅広そうなので、日本美術のダイジェスト的に楽しめそうです。

京都の泉屋博古館には、日本有数の青銅器コレクションを展示する「青銅器館」がありますが、こちらは大阪万博の時に竣工されたそうで、今年は50周年になるそうです。 青銅器館で公開されていることの多い国宝『線刻仏諸尊鏡像』も、もちろんラインナップに入っています。

この展覧会で観られる国宝

秋野牧牛図 伝閻次平筆

海外との貿易が盛んだった室町時代は、中国の青磁器や南宋絵画が珍重されました。 この長閑な風景を描いたと伝わる「閻次平」も、南宋の宮廷画家です。 足利将軍家の所有だった「東山御物」の名品です。

線刻釈迦三尊等鏡像

直径15cmほどの鏡は、背面の鳳凰や唐草模様がエキゾチックですが、平安時代の日本で作られたようです。 鏡面には、とても穏やかな姿の釈迦三尊や諸仏が線刻で描かれています。

展覧会 概要

期間:2020/10/30~12/6
時間:10:00~17:00(入館は30分前まで)
休館:毎月曜日(11/23は開館、11/24が休館)
料金:一般¥800、高大生¥600、中学生以下無料

泉屋博古館 公式サイト

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