刀(名物中務正宗)[文化庁/東京国立博物館蔵]

刀(名物中務正宗)[文化庁/東京国立博物館蔵]

国宝『刀 金象嵌銘 正宗本阿花押/本多中務所持(名物中務正宗)』

鎌倉時代に相模国(現在の神奈川県の一部)の名工「正宗」によって作られた刀で、他の正宗作の刀剣同様、銘が入っていない。 代々、刀剣の鑑定をした本阿弥家の光徳によって正宗作と極められ、表に「本多中務所持」、裏に「正宗 本阿(花押)」と金象嵌の銘が入れられた。 この銘は、本阿弥光徳と埋忠寿斎によるもの。

松平(後の徳川)譜代の家臣で、幼いころから家康に仕え、後に家康の四天王に数えられた「本多忠勝」が所持した。 忠勝は、初代桑名藩主で官職名が中務大輔だったので、「中務正宗」や「桑名正宗」の号で呼ばれ、享保名物帳にも記載されている。 忠勝から家康に献上され、一度水戸徳川家に入るが、再度徳川将軍家に献上された。

この国宝を観るには

文化庁の所有で、東京国立博物館に所蔵されている。 他館への貸し出しなど、比較的観る機会は多い。

公開履歴

2021/1/9~2/21 刀剣博物館「埋忠〈UMETADA〉桃山刀剣界の雄」
2020/10/31~12/14 大阪歴史博物館「埋忠〈UMETADA〉桃山刀剣界の雄
2019/9/7~11/4 福岡市博物館「侍 もののふの美の系譜

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-511
【指定番号】00215-00
【指定名称】刀〈金象嵌銘正宗本阿花押/本多中務所持〉(名物中務正宗)
【ふりがな】かたな〈きんぞうがんめいまさむねほんあかおう/ほんだなかつかさしょじ〉(めいぶつなかつかさまさむね)
【時代・年】鎌倉時代
【作者】正宗
【寸法・重量】刃長67.0cm、反1.7cm、元幅2.9cm、先幅2.1cm、茎長15.5cm
【品質・形状】鎬造。庵棟反り浅く身幅広めに中鋒延びごころの刀である。茎は大摺上げ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔一。
【画賛・銘等】表「本多中務所持」、裏「正宗 本阿(花押)」の金象嵌銘がある。
【所在地】東京国立博物館
【所有者】文化庁
【国宝指定日】1957.02.19

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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