徳川美術館
徳川美術館は、江戸時代の御三家筆頭だった尾張徳川家の宝物が元になっており、尾張徳川家の隠居所であった大曽根屋敷跡地に、池泉回遊式庭園の「徳川園」や尾張徳川家の蔵書を元にした「蓬左文庫」などに隣接して、大名文化を今に伝えています。
家康の形見分けである「駿府御分物」などの名品に、奥方が腰入れの際に持参されたお道具類や近代のコレクションも加わり、国宝9件を含む10,000件ほどのコレクションになっています。 ジャンルごとに分かれた「コレクション展」の他、年に5~6程度の特別展が開催されます。
徳川将軍 ゆかりの名刀展
徳川美術館所蔵の9件の国宝のうち、刀剣類が7件を占めています。 家康の遺品である「駿府御分物」など形見分けの他、将軍が家臣の邸宅を訪問する「御成」や後継ぎである男子誕生など、将軍家から刀剣類の拝領がありました。 今回はその来歴をテーマに、将軍家ゆかりの名刀が全点公開されるようです。
この展覧会で観られる国宝
第1章 将軍御成
『太刀 銘光忠』5代将軍綱吉が御成の際に拝領
第2章 駿府御分物
『太刀 銘来孫太郎作(花押)』※前期のみ
『短刀 無銘正宗(名物庖丁正宗)』※後期のみ
第4章 将軍隠居
『太刀 銘正恒』8代将軍吉宗の隠居祝いで拝領
第8章 婚礼
『短刀 銘吉光(名物後藤藤四郎)』3代将軍家光から婚儀の祝儀として拝領
『婚礼調度類 一括』から「太刀 銘国行」「葵紋散蒔絵糸巻太刀拵」「黒漆塗合口拵」「初音蒔絵刀掛」「長刀 無銘」「長刀 銘下坂出雲守貞重」「梨子地葵紋散蒔絵長刀拵」「梨子地葵紋散蒔絵長刀拵」「霊仙院様御道具目録」
第9章 参勤交代・役務
『太刀 銘長光(名物遠江長光)』6代将軍家宣から参勤交代後の帰国祝いに拝領
同時期に公開される国宝
4/24~6/16 名品コレクション
『婚礼調度類 一括』から「初音蒔絵硯箱」
同時開催 ご即位記念「雅〈みやび〉を伝える-宮廷と文化-」蓬左文庫
隣接する「蓬左文庫」で開催される「雅〈みやび〉を伝える-宮廷と文化-」展は、本展の入館料で見学可能です。 徳川美術館と蓬左文庫の宝物から、皇室ゆかりの文書類や調度などが展示されます。
展覧会 概要
期間:4/14~6/2
時間:10:00~17:00(入館は~16:30)
休日:毎月曜日(GWは営業)
料金:大人¥1,400、高大生¥700、小中生¥500
住所:名古屋市東区徳川町1017
交通:JR大曽根駅から徒歩約10分、地下鉄大曽根駅から徒歩約15分
バス:栄から市バス・名鉄バス、名駅から名鉄バス・メーグル
施設:ミュージアムショップ、食事処、喫茶
イベント:週末を中心にギャラリートークや子ども教室あり
公式サイト: https://www.tokugawa-art-museum.jp/