興福寺 国宝特別公開2019
興福寺は、2019年に中金堂が再興されましたが、その東には国宝の『東金堂』と、西にはかつて西金堂が建っていたそうです。 その西金堂跡を挟むように、北円堂と南円堂が建っています。 どちらも通常は非公開で、北円堂は春秋に公開されることが多いですが、南円堂は10/17のみのご開帳なので、仕事を持っている方は行くのが難しいんです。 今年は6年ぶりに同時公開されて、しかも期間も長いので、他の特別公開や正倉院展とあわせて奈良旅行を計画してもいいですよね。
北円堂
北円堂は、鎌倉時代の再建ですが、建物自体が国宝に指定されています。 中の仏像は、運慶作の本尊弥勒如来と、同じく運慶晩年の名作とされる無著・世親菩薩像があります。 弥勒如来の脇侍は室町時代に作られたものです。
ここで観られる国宝
国宝『北円堂』
国宝『弥勒仏坐像』運慶作
国宝『無著菩薩・世親菩薩立像』運慶作
国宝『四天王立像』(木心乾漆/奈良時代)
その他の仏像
「法苑林菩薩像」「大妙相菩薩像」室町時代
南円堂
南円堂は、平安時代初期に藤原冬嗣が父の菩提を弔うために創建したものですが、何度か火災にあい、現在の建物は江戸時代に造られたものです。 柱が朱で塗られるなど、華やかな印象です。 運慶の父で仏師としての師でもある「康慶」一門による11躯の仏像が安置されており、全て国宝に指定されています。
ここで観られる国宝
国宝『不空羂索観音菩薩坐像』康慶作
国宝『法相六祖坐像』康慶作
国宝『四天王立像』康慶作
特別公開 概要
期間:2019/10/17~11/10
時間:9:00~17:00(受付は15分前まで)
料金:一般¥1,000、中高生¥700、小学生¥300
※料金は、北円堂・南円堂共通で記念品付きです。