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国宝-建築|興福寺 東金堂[奈良]

国宝DB-建築

興福寺のこと

興福寺は、平城遷都と共に藤原氏によって建立された寺院で、東金堂の他に『五重塔』『三重塔』『北円堂』の国宝建造物がある。 寺の本尊等を安置する中心的な堂宇を「金堂」と呼ぶが、興福寺は中心に「中金堂」があり、その東西に「東金堂」「西金堂」を配置していた。 現在は西金堂は存在せず、中金堂は2018年に約300年ぶりに落慶された。

興福寺中金堂

国宝『東金堂』

東金堂は、聖武天皇が伯母(父である文武天皇の姉)元正天皇の病気回復を願って建立したもので、本尊の薬師如来の他に眷族である十二神将や脇侍の日光月光菩薩、文殊菩薩と維摩居士などを四天王が囲んでいる。 室町時代に後補された薬師如来三尊以外の仏像は、全て国宝に指定されている。

創建当時の東金堂は焼失しており、現在の建物は室町時代中期に再建されたものだが、寄棟造りの屋根や土間であることなど、天平時代の特色が多く見られる。 創建当初は、東方にあるという薬師如来の瑠璃光浄土を表現する為、床には緑色のタイルが敷き詰められていたという。 

興福寺 国宝『東金堂』
興福寺 国宝『東金堂』

この国宝を観るには

数メートル離れた柵の外からの見学は、無料で24時間可能。 内部拝観は、以下の時間内に有料拝観できる。

時間:9:00~17:00
料金:大人¥300、高中生¥200、小学生¥100
割引:国宝館とセットで¥100安くなる

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2462
【指定番号】00062
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】興福寺東金堂
【ふりがな】こうふくじとうこんどう
【員数】1棟
【時代・年】応永22年(1425年)
【構造・形式】桁行七間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺
【所在地】奈良県奈良市登大路町
【所有者】興福寺
【重文指定日】1897.12.28
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜

鑑賞ログ

2019年1月

今まで東金堂が本堂のような雰囲気でしたが、中央に大きな「中金堂」が落慶して、端に静かにたたずんでいるようです。 “東”金堂だから、東方瑠璃光世界の薬師如来なんでしょうか? 創建当時の緑のタイルもぜひ再現してほしいです。

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