孔雀明王像[東京国立博物館]

孔雀明王像[東京国立博物館]

孔雀明王のこと

孔雀明王は、密教の明王で孔雀に乗っており、1面4臂(顔が1つ手が4本)の作例が多い。 明王は憤怒相で表されることが多いが、孔雀明王は菩薩相で作られることが多い。

孔雀明王の画像や像は、平安時代に人気のあった密教の修法である「孔雀経法」の本尊で、真言宗の寺院などに多く残されている。 孔雀が毒蛇を食べることから、災厄を取り除く、煩悩を取り去るなどと考えられた。

国宝『孔雀明王像』

本像も菩薩相で優美な姿をしており、着衣や装飾品には金箔や截金などもみられ、院政期の華やかさがよく出ている。 画面の4隅には瓶が置かれる曼荼羅的な構成をしていて、これは空海がもたらした様式に倣ったもので、現存する平安期に描かれた孔雀明王像は本品のみ。

出典:東京国立博物館 研究情報アーカイブズ

現在は、東京国立博物館の所蔵だが、戦前までは原三渓(原富太郎)が所有しており、明治期に政治家の井上馨から1万円で購入したといわれる。

出典:東京国立博物館 研究情報アーカイブズ

この国宝を観るには

所蔵している東京国立博物館の「国宝室」などで数年に一度は観ることができ、その際は写真撮影も可能。 その他、他館への貸出などもある。 

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-10
【指定名称】絹本著色孔雀明王像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくくじゃくみょうおうぞう
【時代】平安時代
【作者】梁楷
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋

鑑賞ログ 2019年7月

横浜美術館「原三渓展」

いかにも平安後期の華やかな仏画です。 色も截金もよく残っていて、とても品の良いお顔の明王さま。 向かって左の右奥手は、レモン?だか別の何とか言う果物らしいのですが、薬壺みたいに見えます。

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