観楓図(狩野秀賴筆)[東京国立博物館]

観楓図(狩野秀賴筆)[東京国立博物館]

国宝『観楓図』

古くから紅葉の名所として名高かった京都の高雄で、紅葉狩りを楽しむ人々の姿を描いた風俗図屏風。 画には「秀頼」の印があり、狩野元信の次男(孫説もある)の狩野秀頼の作だとされる。

画面の下半分は清滝川の周りを描いており、舞に興じる武家の一群や、行商人の横で酒宴をする庶民、神護寺に続く橋を渡る僧侶の一行など、様々な階層の人物が数多く登場する。 上部右側には神護寺の伽藍が、上部左側には雪景色の愛宕神社と、1隻に秋冬が描かれていることから、おそらく存在したと考えられるもう1隻の「春夏」屏風と対になっていたと思われる。

狩野秀賴(秀頼)のこと

狩野派の2代目「元信」の次男で、3代目を継いだ松栄の兄にあたる人物。 または、元信の次男の子供だとする説もある。 観楓図の他に、島根県の賀茂神社に伝わる「板絵著色神馬図」が重要文化財に指定されている。

この国宝を観るには

東京国立博物館で、数年に1度は公開される。

公開履歴

2020/5/19~6/7 東京国立博物館「きもの KIMONO
2015/12/1~12/13 東京国立博物館 国宝室
2013/11/12~12/8 東京国立博物館 国宝室

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-73
【指定番号】00070-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本著色観楓図〈狩野秀賴筆/六曲屏風〉
【員数】1隻
【時代・年】室町時代
【作者】狩野秀賴
【所有者】東京国立博物館
【国宝指定日】1953.03.31
【説明】高尾清滝川のほとりで紅葉を楽しむ武士,僧侶,婦女子等を描く。背景は右方に神護寺をのぞみ,左方では愛宕山の雪が冬の訪れを告げる。画面左端に「秀頼」壺印がある。狩野派による近世初期風俗画の早期遺例として貴重である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

※このページの画像は「研究情報アーカイブズ」のものを使用しています。

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