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国宝-絵画|周茂叔愛蓮図(狩野正信筆)[九州国立博物館]

国宝DB-絵画

国宝『周茂叔愛蓮図』

「周茂叔(しゅうもしゅく)」とは、中国北宋時代(11世紀頃)の儒学者「周敦頤(しゅうとんい)」のことで、「茂叔」は字である。 蓮は君子の花であるとし大変愛したといわれ、絵の中では小舟に乗っている。

淡彩の水墨画で、2本の柳の木の下から小舟で池に漕ぎだそうとする周茂叔と、従者と思われる少年を描いたもの。 池には蓮の葉が抽象的な楕円で描かれており、蓮花は見られない。 南宋時代の馬遠の様式で描かれている。

狩野正信のこと

室町~江戸時代まで日本の画壇の中心だった「狩野派」の初代で、足利将軍家の御用絵師だった。 当時としては長命の97歳まで生き、法橋の位も授かっている。 長男は元信で同じく将軍家の御用絵師となっている。

漢画を日本風に描く手法を確立し、残っている作品には水墨画が多い。 現存する正信の作品は、国宝『周茂叔愛蓮図』の他に、6点が重要文化財に指定されている。 

この国宝を観るには

所蔵である九州国立博物館の「文化交流展」(平常展)に数年に一度出展されるほか、特別展などで観られる場合もある。

公開履歴

2024/4/2~5/12 九州国立博物館 文化交流展示(通常展)
2023/5/9~6/18 九州国立博物館 文化交流展示(通常展)
2022/8/2~12/4 九州国立博物館 文化交流展示(通常展)
2021/9/11~10/10 米沢市上杉博物館「狩野派~永徳の周辺~
2021/1/19~2/28 九州国立博物館 文化交流展示(通常展)
2019/2/13~3/24 九州国立博物館 文化交流展示(通常展)
2019/7/13~8/11 九州国立博物館「室町将軍展
2017/10/31~11/26 京都国立博物館「国宝」
2014/10/15~10/26 東京国立博物館 「日本国宝展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-89
【指定番号】00086-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本墨画淡彩周茂叔愛蓮図〈狩野正信筆/〉
【員数】1幅
【国】日本
【時代・年】室町時代
【作者】狩野正信
【所在地】九州国立博物館
【国宝指定日】1953.11.14

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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