周茂叔愛蓮図(狩野正信筆)[九州国立博物館]

周茂叔愛蓮図(狩野正信筆)[九州国立博物館]

国宝『周茂叔愛蓮図』

「周茂叔(しゅうもしゅく)」とは、中国北宋時代(11世紀頃)の儒学者「周敦頤(しゅうとんい)」のことで、「茂叔」は字である。 蓮は君子の花であるとし大変愛したといわれ、絵の中では小舟に乗っている。

淡彩の水墨画で、2本の柳の木の下から小舟で池に漕ぎだそうとする周茂叔と従者と思われる少年を描いたもの。 池には蓮の葉が抽象的な楕円で描かれており、蓮花は見られない。 南宋時代の馬遠の様式で描かれている。

狩野正信のこと

室町~江戸時代まで日本の画壇の中心だった「狩野派」の初代で、足利将軍家の御用絵師だった。 当時としては長命の97歳まで生き、法橋の位も授かっている。 長男は元信で同じく将軍家の御用絵師となっている。

漢画を日本風に描く手法を確立し、残っている作品には水墨画が多い。 現存する正信の作品は、国宝『周茂叔愛蓮図』の他に、6点が重要文化財に指定されている。 

この国宝を観るには

所蔵である九州国立博物館の「文化交流展」(平常展)に数年に一度出展されるほか、特別展などで観られる場合もある。

2019/7/13~9/1 九州国立博物館「室町将軍展

公開履歴

2019/2/13~3/24 九州国立博物館 平常展
2019/7/13~8/11 九州国立博物館「室町将軍展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-89
【指定番号】00086-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本墨画淡彩周茂叔愛蓮図〈狩野正信筆/〉
【員数】1幅
【国】日本
【時代・年】室町時代
【作者】狩野正信
【所在地】九州国立博物館
【国宝指定日】1953.11.14

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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