情報|室町将軍展@九州国立博物館(2019/7/13~9/1)

情報|室町将軍展@九州国立博物館(2019/7/13~9/1)

室町幕府と足利将軍家

室町幕府は、建武3年(1336年)に初代足利尊氏が室町幕府を開いてから、元亀4年(1573年)15代足利義昭が信長によって京都を追われるまでの237年にわたる武家政権です。 南北朝時代に始まり、応仁の乱を経て戦国に続く戦乱の時代でしたが、3代義満の頃の北山文化、8代義政の東山文化、日明貿易が盛んになり茶の湯が発展するなど文化的な時代でもありました。 今回の展示では、歴史資料による史実の流れと、御物を中心に文化の流れとを見せてくれるようです。

室町将軍‐戦乱と美の足利十五代‐

九州国立博物館「室町将軍展」チラシ
南北朝の動乱と足利尊氏

鎌倉幕府の御家人だった足利尊氏が室町幕府を開くまでの資料、尊氏の所持品や筆跡が中心です。 帰依していた夢窓疎石の筆跡等も出品されます。

室町の栄華─義満・義持と唐物荘厳

室町幕府の最盛期といわれる3代義満は、日明貿易で「唐物(からもの)」と呼ばれる文物を収集したり金閣寺を造営するなど「北山文化」の中心となります。義満から次代義持の頃の文物が中心の展示です。

将軍権力のゆらぎと成熟する文化―義教・義政の時代

義持の子で6代の義教が更に充実させた御物と、応仁の乱がありがらも文化的には成熟した「東山文化」を発展させます。 唐物以外にも、狩野派の初代正信の絵画など日本で制作されたものも多くなります。

戦国の将軍たち―流浪する将軍と室町幕府の終焉

応仁の乱以降、幕府の力が弱くなっていき、対に終焉を迎えるまでをたどります。 今回のメインでもある等持院所蔵の「足利将軍坐像」(5代・14代以外の13躯)が出展されます。

出展される国宝

室町将軍展 国宝展示スケジュール
太刀 銘 長光(大般若長光)※通期

13代義輝の所持品だった「大般若長光」は、備前長船派の刀工「長光」による太刀です。

太刀 銘 康次 ※通期

岐阜県の光ミュージアム所蔵の「太刀 銘 康次」は、備中青江派の康次によるもので、15代義昭の所持品でした。

上杉家文書

上杉家に伝わった、南北朝から江戸時代までの文書類で、2018通・4帖・26冊の古文書類です。 期間を変えて3点が出展されます。

足利義輝御内書(7/13~8/4)
足利義藤(義輝)御内書(8/6~9/1)
一乗院覚慶(足利義昭)書状(7/13~8/11)

東寺百合文書

東寺の宝蔵に伝わった2万点を超える文書類で、現在は京都府の所蔵になっています。 2点が後半に出展されます。

足利義政御教書(8/12~9/1)
足利義満仏舎利奉請状(8/6~9/1)

宝積経要品(足利尊氏・直義・夢窓疎石合筆)※7/13~8/4

初代将軍「尊氏」とその弟「直義」、尊氏が帰依した「夢窓疎石」が写経し、高野山に納めたものです。 現在は前田育徳会所蔵。

周茂叔愛蓮図(狩野正信筆)※7/13~8/11

狩野派の初代正信による水墨画で、南宋様式で描かれています。 東京国立博物館所蔵。

雪中帰牧図(李迪筆)※8/6~9/1

南宋の宮廷画家「李迪」による水墨画で、近鉄HDの大和文華館が所蔵しています。

瓢鮎図(如拙筆)※7/13~8/11

4代義持が描かせた代表的な禅画で、如拙が画を、30人の像が賛を書いています。 京都妙心寺の塔頭「退蔵院」の所蔵で、京都国立博物館に寄託されています。

水色巒光図(伝周文筆)※7/13~8/18

国宝は『山水図』として指定されている水墨で描かれた詩画軸です。 奈良国立博物館所蔵で、雪舟の師「周文」によるものです。

出山釈迦・雪景山水図(梁楷筆)※7/13~8/11

三幅一対の画軸で、2幅は梁楷筆、1幅は「伝梁楷筆」となっています。 義満の所蔵品に押された「天山」印があります。 東京国立博物館で秋の中国絵画展で観られることが多いものです。

夏景山水図(伝胡直夫筆)※8/6~9/1

山梨の久遠寺に伝わるもので、京都金地院に伝わる国宝『秋景山水図』『冬景山水図』と共に、北宋の徽宗皇帝によるものだとする説もある。

九州国立博物館「室町将軍展」チラシ

出展される重要文化財

通期

太刀 銘 □□国則宗(二ツ銘則宗)[愛宕神社/京都]
足利義詮像[宝筐院/京都]
足利尊氏書状[立花家資料館/福岡]
後醍醐天皇綸旨[熊本大学附属図書館]
足利尊氏御教書[石清水八幡宮/京都]
等持寺絵図[等持寺/京都]
足利尊氏願経(足利尊氏筆)[園城寺(三井寺)/滋賀]
雲龍鎗金印箱[毛利博物館/山口]
木印 日本国王之印「毛利博物館/山口」
青磁浮牡丹文香炉[鑁阿寺/栃木]
青磁浮牡丹文花瓶[鑁阿寺/栃木]
足利義持像[慈済院/京都]
融通念仏縁起絵巻[清涼寺/京都]※巻替あり
三具足[唐招提寺/奈良]
唐物肩衝茶入 銘 松屋[根津美術館/東京]
油滴天目[九州国立博物館]
灰被天目 銘 虹[文化庁]
満済准后日記[醍醐寺]※展示替あり
唐絵手鑑「筆耕園」山水図[東京国立博物館]※展示替あり
青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆[東京国立博物館]
木印 徳有鄰[九州国立博物館]
融通念仏縁起絵巻[禅林寺/京都]※巻替あり
入帷子[熱田神宮/愛知]※展示替あり
尉[天河神社/奈良]
三番叟[天河神社/奈良]
足利義材御内書[立花家資料館/福岡]
足利義澄願文[石清水八幡宮/京都]
桑寶寺縁起絵巻(土佐光茂筆)[桑寶寺/滋賀]
足利義輝御内書[立花家資料館/福岡]
足利義昭御内書[文化庁]
道成寺縁起 巻下[道成寺/和歌山]※巻替あり
足利昌山(義昭)書状[文化庁]

7/13~8/4

色々威腹巻[石上神宮/奈良]
後醍醐天皇像[遊行寺/神奈川]
観世音法楽和歌[浄土寺/広島]
足利義満像(土佐行広筆)[鹿苑寺(金閣寺)/京都]
布袋図(伝牧谿筆)[九州国立博物館]
洞庭秋月図(玉澗筆)[文化庁]
梅花双雀図(伝馬麟筆)[東京国立博物館]
誉田宗庿縁起絵巻[誉田八幡宮/大阪]※展示替あり
観瀑図(芸阿弥筆)[根津美術館/東京]
錦包挿鞋[熱田神宮/愛知]
菊亀甲紋蒔絵冠箱[熱田神宮/愛知]
紅地蜀江模様黄緞狩衣[黒川能上座]
白地草花海賦模様小袖[黒川能上座]

7/13~8/11

騎馬武者像[京都国立博物館]
夢窓疎石像[妙智院/京都]
伝足利義政像(伝土佐光信筆)[東京国立博物館]
洛中洛外図屏風 甲本[歴史民俗博物館/千葉]
足利義輝像(土佐光吉筆)[歴史民俗博物館/千葉]

8/6~9/1

豊浦宮法楽和歌(足利尊氏筆)[忌宮神社/山口]
足利尊氏願経(春屋妙葩筆)[園城寺(三井寺)/滋賀]
松尾社法楽和歌[文化庁]
足利尊氏近習馬廻衆一揆契状[歴史民俗博物館/千葉]
足利義満像(飛鳥井雅縁筆)[鹿苑寺(金閣寺)/京都]
永楽帝勅書[相国寺/京都]
布袋図(足利義持筆)[福岡市美術館]
三十三観音図(明兆筆)[東福寺/京都]
老子図(牧谿筆)[岡山県立博物館]
足利義教像[妙興寺/愛知]
赤糸威肩白鎧[出雲大社/島根]
蓮図(能阿弥筆)[正木美術館/大阪]
花白河蒔絵硯箱[根津美術館/東京]
黒漆根古志形鏡台[熱田神宮/愛知]
格子菊折枝蒔絵手箱[熱田神宮/愛知]
藍紅紋紗地太極図印狩衣[黒川能上座]

8/12~9/1

夢窓疎石像[鹿王院/京都]
三教図(伝如拙)[両足院/京都]
山水図(狩野正信)[九州国立博物館]
洛中洛外図屏風 乙本[歴史民俗博物館/千葉]
上井覚兼日記[東京大学史料編纂書]

8/20~9/1

芭蕉夜雨図[東京国立博物館]
遠浦帰帆図(牧谿筆)[京都国立博物館]

展覧会概要

期間:2019/7/13~9/1
時間:9:30~17:00(入館は30分前まで)
夜間:毎週金土は~20:00(入館は30分前まで)
休日:毎月曜日、7/16(7/15、8/12は開館)
料金:大人¥1,600、大高生¥1,000、小中生¥600
割引:当日17時から販売、上記から各¥200引き

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