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国宝-工芸|丙子椒林剣[四天王寺/大阪]

国宝DB-刀剣

国宝『丙子椒林剣』

聖徳太子が佩刀したと伝わる直刀で、篆書体で「丙子椒林」と金象嵌の銘が入る。 銘の解釈には諸説あり、古くは「丙毛槐林」として、丙毛を馬子、槐林を大臣と解釈し、この剣で物部守屋を討ったとする伝説もある。 丙子を年だと解釈する説もあり、欽明天皇17年(556年)、推古天皇24年(616年)が該当する。

この国宝を観るには

東京国立博物館に寄託されているが、公開されることが少ない。

公開履歴

2021/9/28~10/24 大阪市立美術館「聖徳太子-日出づる処の天子
2014/10/15~12/7 東京国立博物館「日本国宝展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-341
【指定番号】00054-00
【指定名称】丙子椒林剣
【ふりがな】へいししょうりんけん
【員数】1口
【国】日本
【時代・年】飛鳥時代
【寸法・重量】刃長65.8cm、元幅2.5cm、先幅1.7cm、鋒長1.6cm
【品質・形状】切刃造、丸棟、内反りごころの直刃。鍛はよくつまり小板目に柾ごころを交え、地沸よくつき、刃文は細直刃、浅く湾れごころあり、匂深小沸よくつき、小足入り、刃区から焼出している
【所有者】四天王寺
【国宝指定日】1952.03.29
【説明】寺伝では聖徳太子の剣という。古くは「丙毛槐林」とし、丙毛は蘇我馬子、槐林は大臣の意であると伝えているが、江戸時代には、「丙子椒林」で丙子は干支で制作年を示し、「椒林」は作者であろうと指摘されている。
いずれにしても、本剣については諸説あり後考を待つものである。しかし、わが国に伝世する上古刀として、これほど優れた出来であり、しかも完存していることは稀有である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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