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国宝-工芸|沃懸地酢漿平文兵庫鎖太刀(中身無銘)[春日大社/奈良]

国宝DB-刀剣

国宝『沃懸地酢漿平文兵庫鎖太刀(中身無銘)』

家紋などにもよくみられるハート形の3枚葉を持つ「酢漿(かたばみ)」を、金属板を形に抜いて貼る技法「平文」で表した刀装の兵庫鎖太刀。 春日大社所蔵の国宝『沃懸地酢漿紋兵庫鎖太刀(中身無銘)』と非常に似ているので、同時期に制作されたと考えられる。 

春日大社チラシより

兵庫鎖太刀とは

太刀は、刃を下にして腰から吊るして佩刀するが、帯から吊るす「帯取(おびとり)」に、金属製の鎖を使用している。 平安後期~鎌倉時代に、公家や上級武士の間で流行し神社へ奉納されたため、奉納品が現在まで伝わっている。

参考:兵庫鎖[刀剣博物館]

この国宝を観るには

春日大社の国宝殿では、刀剣や武具の展覧会が多いので、ほとんど毎年のように観ることができる。 展示替えがあるので、公開は1度の展覧会で1カ月ほど。

公開履歴

2021/12/24~2022/4/3 春日大社 国宝殿「秘められた大和の名刀
2020/12/26~2021/2/7 春日大社 国宝殿「日本の名刀と武具
2019/12/28~2020/3/1 春日大社 国宝殿「最古の日本刀の世界」※前期
2019/2/13~3/24 春日大社 国宝殿 「清明の美・春日大社の名刀

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-484
【指定番号】00193-00
【種別】工芸品
【指定名称】沃懸地酢漿平文兵庫鎖太刀〈中身無銘/〉
【ふりがな】いかけじかたばみひょうもんひょうごぐさりたち〈なかみむめい〉
【員数】1口
【国】日本
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】総長104.8cm、鞘長84.8cm、柄長21.2cm
【品質・形状】柄:白鮫着、銀地鍍金覆輪、俵形鋲二個四双。
鞘:金沃懸地、酢漿文平文三双、三連。鶉革佩緒(残欠)着。
総金具:冑金、覆輪、縁露金物、指目貫、大切羽、小切羽、口金、足金
【所有者】春日大社
【国宝指定日】1956.06.28
【説明】国宝沃懸地酢漿紋兵庫鎖太刀とほぼ同様なもので、おそらく同時期に製作されたものと考えられる。総長が本太刀拵の方が長く、鎖はやや繊細で、金物を据えず、鞘の酢漿紋は平文で、佩緒に鶉革を用いている点が異なる。

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋
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