大太刀 銘 貞治五年丙午千手院長吉[大山祇神社/愛媛]

大太刀 銘 貞治五年丙午千手院長吉[大山祇神社/愛媛]

千手院派とは

平安時代から南北朝時代に活躍した、大和国(現在の奈良県)の刀工の一派で、東大寺の子院「千手院」に住したので千手院派と呼ばれる。 東大寺の僧兵の刀剣を制作したというが、銘のあるものが少なく、特に古い時代のものはほとんど残っていない。

国宝『大太刀 銘 貞治五年丙午千手院長吉』

社伝によると、後村上天皇が奉納したと伝わる大太刀で、身長136cm弱で茎をあわせると大人の身長ほどもある大きなもの。 千手院派では珍しく銘が入っており、制作年や刀工名もわかっているが、作者の「長吉」について詳細はわからず、他の在銘作品も現存しない。 切先は大鋒で、刃文は小互の目に小乱が交じる。

大山祇神社のこと

瀬戸内海に浮かぶ「大三島」にあり、社伝によると仁徳天皇の次代に創建されたといい、伊予国の一の宮とされた。 全国の山祇神社や三島神社の総本社で、海や戦の神とされる大山積神をまつるため武門の信仰が厚く、多数の奉納品が伝わっている。

大山祇神社[愛媛県大三島]

この国宝を観るには

本殿の隣にある「宝物館」で公開されているので、原則として開館時間内はいつでも観ることができる。

大山祇神社 宝物館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-403
【指定番号】00110-00
【指定名称】大太刀〈銘貞治五年丙午千手院長吉/〉
【ふりがな】おおたち〈めいじょうじごねんへいごせんじゅいんながよし〉
【員数】1口
【時代・年】貞治5年(1366年)
【寸法・重量】身長135.7cm、反り4.8cm、元幅4.1cm、先幅3.0cm、鋒長6.8cm、茎長37.6cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、先反ごころ高し、大鋒。鍛板目柾がかりて流れ、地沸つき地斑交じる。刃文小互の目小乱交じり、足葉頻りに入り、匂口締まりごころに小沸つく。
【作者】千手院長吉
【画賛・銘等】「貞治五年丙午千手院長吉」
【所有者】大山祇神社
【国宝指定日】1953.03.31
【説明】南北朝時代に流行した野太刀と呼ばれる大太刀の代表作。これほど長大な太刀を破綻無く、かつ地刃健全に造り上げた技術は見事である。後村上天皇が当社に奉納したものと伝えている。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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