国宝-工芸|紫綾威鎧[大山祇神社/愛媛]

国宝データ-工芸

大山祇神社のこと

瀬戸内海に浮かぶ「大三島」にあり、社伝によると仁徳天皇の次代に創建されたといい、伊予国の一の宮とされた。 全国の山祇神社や三島神社の総本社で、海や戦の神とされる大山積神をまつるため武門の信仰が厚く、多数の奉納品が伝わっている。

大山祇神社[愛媛県大三島]

国宝『紫綾威鎧』伝源頼朝奉納

源頼朝が奉納したと伝わる大鎧で、兜はないが大袖は残っている。 麻布を紫色の綾で包んだ糸で威しており、綾糸威しの鎧は厳島神社の国宝『浅黄綾威鎧』など数点の作例しか残っていない貴重なもの。 金具には車輪のモチーフを使い、平安時代の優美さの中にも武士らしい剛健さがみえる。

この国宝を観るには

本殿の隣に「宝物館」があり、原則として開館時間内はいつでも観ることができる。 宝物館内は写真撮影禁止。

大山祇神社 宝物館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-404
【指定番号】00111-00
【種別】工芸品
【指定名称】紫綾威鎧〈大袖付/〉
【ふりがな】むらさきあやおどしよろい〈おおそでつき〉
【員数】1領
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】胴高68.2cm、大袖高43.0cm
【品質・形状】平札黒漆塗、哲革札一枚交じり、威毛麻布心、紫地小葵文綾包後補。耳糸、畦目啄木後補。菱縫紅猿鞣。前立挙二段、後押付板、逆板、三の板三段、衝胴四段、草摺脇楯共四間五段
【所有者】大山祇神社
【国宝指定日】1953.03.31
【説明】綾威鎧の類品は、厳島神社の浅黄綾威鎧、当社の萌黄綾褄取威鎧と本鎧が知られているに過ぎず、稀少の遺品である。就中この鎧は最も古く、染韋の意匠や文金物、小札、金具大廻の形状などから鎌倉初期と考えられる。兜はなく、部分的に後補があるが、総体によく原形を残し、豪壮華麗な趣がうかがえる。

出典:国指定文化財等データベース一部抜
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