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国宝-工芸|短刀 銘 来国光(有楽来国光)[名古屋刀剣ワールド/愛知]

国宝DB-刀剣

国宝『短刀 銘 来国光(名物有楽来国光)』

国光を名乗る刀工は複数あるが、この短刀の作者「来国光」は山城国(現在の京都府)来派の刀工で、国俊の子だとされる。 銘は「来國光」と切り、東京国立博物館所蔵の『太刀 銘 来国光嘉暦二年二月日』など、この短刀を含め3口が国宝に指定される。

この短刀は、織田信長の弟「織田有楽斎(長益)」が、信長没後に仕えた豊臣家の秀頼から拝領したもので、享保名物帳にも記される名品。 有楽斎から、刀剣の研磨や鑑定を家業とする本阿弥光甫の取次で、加賀前田家の所有となった。 反りの無い短刀で、のたれに互の目と丁子乱れの交じる華やかな刃文。 

この国宝を観るには

現在の所有者は「東建コーポレーション」で、同社が建設中の博物館「名古屋刀剣ワールド」で公開される見込み。 2020年6月に開館予定だったが、新型コロナウィルス感染拡大の関係で、開館時期を延期している。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-460
【指定番号】00166-00
【指定名称】短刀〈銘来国光(名物有楽来国光)/〉
【ふりがな】たんとう〈めいらいくにみつ(めいぶつうらくらいくにみつ)〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【作者】来国光
【寸法・重量】身長27.7cm、反りなし、元幅2.7cm、茎長10.6cm
【品質・形状】平造、三つ棟、身幅広く重ね厚く大振りの短刀。鍛小板目肌約み地沸つく。刃文湾れに互の目交じり、小足入り匂深く小沸つく。帽子表裏乱込み、やや崩れごころに沸つき、表裏異なる。
【画賛・銘等】「来國光」
【所有者】東建コーポレーション株式会社
【国宝指定日】1955.02.02
【説明】親の来国俊には見られない幅廣で沸の強い乱刃の短刀。やや寸法が長く、がっしりとした姿で、地鉄が強く、刃文は激しく、同工の作風をしめしている。織田有楽の愛刀であったことから、有楽来国光の号があり享保名物帳に所載され、長く前田家に伝わったものである。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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