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情報|刀剣博物館「埋忠〈UMETADA〉桃山刀剣界の雄」2021/1/9~2/21[東京]

情報-博物館・美術館

埋忠〈UMETADA〉桃山刀剣界の雄 展

秋には大阪歴史博物館で開催されていた「埋忠〈UMETADA〉桃山刀剣界の雄」が、東京に巡回してきました。 会場のスペースの関係か、大阪で「序章」となっていた埋忠以前の古刀コーナーは、東京会場にはないようです。 その他の展示内容も大阪と東京では一部異なり、東京では国宝の短刀「有楽来国光」が出るようです。 新型コロナ感染拡大防止で、土日祝は時間を指定しての予約制になりますが、人数が制限される分、見やすいかもしれません。

この展覧会のテーマは「埋忠〈UMETADA〉」となっていますが、埋忠は、京都を拠点とした金工・刀工の家系で、平安時代の名工「三条宗近」の末裔を称していました。 日本刀は、桃山時代末の慶長年間を境に、慶長以降のものを「新刀」、それ以前に作られたものを「古刀」と呼びますが、埋忠一門は新刀の最初期に活躍しました。 金工を得意としたので、作刀だけでなく刀身への彫刻や、鍔や鎺など意匠を凝らした刀装具の制作でも名高いです。

埋忠一門で特に有名なのが、三条宗近から25代目にあたるという「埋忠明寿」で、戦国大名の刀装具を数多く手がけました。 明寿は、新刀だけにみられる、刀剣の鋼を鍛える時に水につける「水挫し法」を開発したのだそうです。 銘寿の甥の「埋忠寿斎」は作刀は多くなく、刀装具や刀の磨上げを行いました。 江戸時代に入ると、弟子たちが地方に分かれて、それぞれの地域で活躍します。

この展覧会では、第1章「刀工としての埋忠一門・刀」で明寿を中心とした一門の刀剣や鐔、第2章「埋忠一門の実像」で名だたる武将が埋忠に作らせた名刀の刀装具が、紹介されます。

刀剣博物館「埋忠〈UMETADA〉桃山刀剣界の雄」チラシ

この展覧会で観られる国宝

刀 金象嵌銘正宗本阿花押/本多中務所持(中務正宗)[文化庁]
短刀 無銘 貞宗(名物寺沢貞宗)[文化庁]
刀(名物 稲葉江)[岩国美術館/山口]
短刀 無銘 正宗(名物九鬼正宗)[林原美術館/岡山]
短刀 銘 来国光(名物有楽来国光)[名古屋刀剣ワールド/愛知]※東京展のみ
太刀 銘 助包[個人蔵]

展覧会 概要

※土・日・祝は時間予約制、ローソンチケットでチケット購入

期間:2021/1/9~2/21
休館:月曜日(祝日は開館し、翌日が休館)
時間:9:30~17:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥1,500、会員¥1,200、高大専門生¥800、小中生・障がい者¥500

刀剣博物館 公式サイト

刀剣博物館
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