国宝『短刀 銘 備州長船住景光/元亨三年三月日』
備前国(現在の岡山県)の刀工「景光」は長船派の3代目で、銘の年紀から鎌倉時代末期(14世紀前半)に活躍したことがわかる。 わずかに反りのある平造り(刃と峰の間に角度がないもの)で、刃文は「片落ち互の目」という互の目の波が片寄ったもの。
表には「秩父大菩薩」、裏には大威徳明王の梵字が彫られ、元は秩父神社に奉納されたものだといわれる。 茎には、表に「備州長船住景光」、裏に「元亨三年三月」の銘が切られ、元亨3年(1323年)の作となる。 後に上杉謙信の愛刀となり「謙信景光」と号され、その当時からの拵が「附」として国宝に指定されている。
この国宝を観るには
現在の所有は埼玉県で「埼玉県立歴史と民俗の博物館」に寄託されており、同館で年に1度ほどは公開される。
公開履歴
2024/1/30~3/3 埼玉県立歴史と民俗の博物館
2022/10/4~12/4 埼玉県立歴史と民俗の博物館
2022/1/29~3/6 埼玉県立歴史と民俗の博物館
2021/1/30~3/7 埼玉県立歴史と民俗の博物館 ※中止
2019/9/14~11/17 埼玉県立歴史と民俗の博物館景光作の国宝刀剣
景光作の国宝刀剣
太刀(小竜景光)[東京国立博物館]
太刀 景光・景政作[埼玉県立歴史と民俗の博物館]
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-476
出典:国指定文化財等データベース一部抜
【指定番号】00185-00
【指定名称】短刀〈銘備州長船住景光/元亨三年三月日〉
【ふりがな】たんとう〈めいびしゅうおさふねのじゅうかげみつ/げんこうさんねんさんがつひ〉
【員数】1口
【時代・年】1323年
【作者】備州長船住景光
【附指定】小サ刀拵
【所在地】埼玉県立歴史と民俗の博物館
【国宝指定日】1956.06.28