国宝『太刀 銘 備前国長船住左近将監長光造』
備前国（現在の岡山県）長船派の刀工「長光」による太刀。 長光は長船派の２代目で、初代光忠の子だと考えられている。 長光が複数名いるという説もあったが、現在は１人の人物の作風の幅広さだとする説が強い。 長光作は多く現存しており、６点の国宝と28点の重要文化財がある。
長光は在銘の刀剣が多く、銘の種類も「長光」の他に「備前国長船」など拠点とした地名を彫ったものや「左近将監」と付けるものがあり、左近将監と入る刀剣類は後期の作品にみられる。 東條英機の娘と結婚した杉山茂氏の所蔵品だった。
長光の国宝一覧
太刀 銘 長光［東京国立博物館］
太刀 銘 長光（大般若長光）［東京国立博物館］
太刀 銘 備前国長船住左近将監長光造［林原美術館/岡山］※このページ
太刀 銘 長光（名物遠江長光）［徳川美術館/愛知］
太刀 銘 熊野三所権現長光［法人蔵/大阪］
薙刀 銘 備前国長船住人長光造［佐野美術館/静岡］
この国宝を観るには
林原美術館の展覧会で公開されることがあるが、機会はそれほど多くない。
公開履歴
2022/10/7～12/4 福島県立博物館「林原美術館名品展－名君の大名文化」
2021/7/16～9/5 熊本県立美術館「林原美術館展 洛中洛外図屏風と大名文化」
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-510
出典：国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00214-00
【種別】工芸品
【指定名称】太刀〈銘備前国長船住左近将監長光造／〉
【ふりがな】たち〈めいびぜんのくにおさふねじゅうさこんのしょうげんながみつぞう〉
【員数】１口
【国】日本
【時代・年】鎌倉時代
【作者】備前国長船住左近将監長光
【所有者】林原美術館
【重文指定日】1942.06.26
【国宝指定日】1957.02.19
