銅鐸とは
「銅鐸(どうたく)」は弥生時代後半に作られた青銅器製品で、形は中が空洞のベルのような形をしている。 大きさは時代や地域によっても異なるが、20cmほどの手のひらサイズから、後期には1mを超えるものまで作られるようになる。
小型の銅鐸の中には内部に「舌」を吊るして音を出したと思われるものもあるが、大型化してからは楽器としてではなく祭祀的な目的で作られたと推察される。 使用方法や作られた目的などははっきりとわかっていない。
国宝『袈裟襷文銅鐸』
「袈裟襷文(けさだすきもん)」とは、太いベルト上の模様を縦と横に交差させた模様で、そのブロック分けでできた空白部分には様々な模様が表されることがあり、本品は犬を使って猪を囲み弓矢で狩をする人物や、スッポンやトカゲと思われる生き物などが表現されている。
江戸時代に現在の香川県(讃岐国)から発見されたと伝わる本品は、紀元前1~2世紀頃の製作と推定される。 桜ヶ丘遺跡(神戸)から発見された銅鐸と共通する点が多く、同じ集団によって作られたと考えられている。
この国宝を観るには
東京国立博物館の所蔵で、平成館1階の考古室で年に半年など比較的長期間公開される。
国宝に指定された銅鐸
島根県加茂岩倉遺跡出土銅鐸[島根県立古代出雲歴史博物館]
流水文銅鐸・袈裟襷文銅鐸[神戸市立博物館]
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-9625
出典:国指定文化財等データベース一部抜
【指定番号】00001-00
【種別】考古資料
【指定名称】袈裟襷文銅鐸〈伝讃岐国出土/〉
【ふりがな】けさだすきもんどうたく でんさぬきこくしゅつど
【員数】1口
【国】日本
【時代・年】弥生時代
【ト書】両面在画象
【所在地】東京国立博物館
【国宝指定日】1951.06.09
鑑賞ログ
2019年1月
東京国立博物館の1月は毎年恒例の「博物館で初もうで」ですが、今年は亥年なので猪をテーマにした文化財や美術品が集められています。 この銅鐸の右下には「猪狩」の様子が表現されていて、犬5頭が猪のまわりを囲み、やや離れた所から人物が弓矢を使って仕留めようとしています。 干支なのに仕留められてしまうのはちょっと気の毒ですが、日本ではそれほどなじみの深い生き物だということなのでしょう。